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先週、結婚式の二次会のビンゴ・ゲームで映画のチケットが当たりました。
そこで、三条ムービックスでポール・グリーングラス監督『グリーン・ゾーン』(アメリカ、2010年)を観賞。
グリーン・ゾーンとは、イラクの首都バグダッドの米軍直轄地で「安全地帯」という意味。
イラクでは米軍が大量破壊兵器の所在を必死で捜していた。ミラー隊長(マット・ディモン)の部隊も、与えられた情報を基に捜査を続けるが、誤報ばかりだ。ミラーは情報源に問題があると感じるが、国防省情報局のパウンドストーン(グレッグ・キニア)に無視される。パウンドストーンは女性新聞記者にも情報を与えて、操作していた。
実は、パウンドストーンはフセイン側近の大物アル・ラウィ将軍と開戦前に接触し、イラクが大量破壊兵器を保有していないことを知っていながら、偽情報で開戦に導いた張本人だ。その秘密を守るため、彼は特殊部隊にアル・ラウィ将軍の暗殺を命じる。他方、ミラーはCIAやイラクの現地人フレディとともに、将軍を独自に探し出そうとする。
イラク開戦の複雑な原因をここまで単純化できれば、気楽なものでしょう。
国連査察を再三拒否したイラクの責任や、イラン・イスラエルを威嚇するために大量破壊兵器の保持を装ったイラクの責任は、度外視されています。
これでは、これほどの犠牲を出した戦争から、多くを学ぶことは出来ないでしょう。
「主要戦闘終結宣言」をするブッシュ大統領の映像が出てきます。
ブッシュの愚昧と一部の陰謀でこの戦争を説明し、無垢を回復して早くイラクから手を引きたい――これが今の大方のアメリカ人の心象でしょうか。
悪の描き方が物足りないのも、この映画の弱いところです。
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