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皆さん、充実したゴールデンウィークをお過ごしのようで、何よりです。
神戸の映画館でレイトショーを。
ニール・ボロムカプ監督・脚本『第九地区』(アメリカ、2009年)。原題は"District 9"
衝撃的な映画でした。
1989年、南アフリカのヨハネスブルクに巨大な宇宙船が漂流し、上空で停止してしまう。エビのような様相の宇宙人たちが大量に難民化し、第九地区で生活することになった。だが、やがて宇宙人と人間との摩擦が激化し、第九地区はスラム化し、ナイジェリア人のギャング団が跋扈する。
そこで、宇宙人たちははるか郊外の、より劣悪な第十地区に移送されることになる。この業務を引き受けたのが、世界的な多国籍企業MNUだ。しかし、作業の責任者になったヴィカス(シャルト・コブリー)は宇宙人のウイルスに感染してしまう。彼の右手は徐々に宇宙人のように変化していく。MNUはヴィカスを捕らえ、解剖しようとする。彼こそはバイオ研究の高価なモルモットだった。
ヴィカスは第九地区に逃走する。そこで宇宙人のクリストファー・ジョンソンに出会う。クリストファーは20年かけて宇宙船を再起動させるための燃料を集めていたが、それをヴィカスが誤って浴びてしまったのだ。そのため、彼はウィルスに感染した。残りの燃料はMNU本社ビルにある。それを取り戻して宇宙船を起動させるしか、クリストファーにもヴィカスにも生きる道はなかった。この宇宙人と人間のコンビを追って、残酷なクーパス大佐(デヴィッド・ジェームズ)率いるMNUの傭兵部隊が襲いかかるのだった。
言うまでもなくアパルトヘイトを風刺した作品です。
宇宙人と人間の立場を入れ替えれば、『猿の惑星』になります。
クリストファー・ジョンソンという宇宙人の名前は、典型的なアングロサクソンです。支配者はまず非支配者の名前(アイデンティティ)を支配しようとします。
この宇宙人やロボット、おそらくガンダムやエヴァンゲリオンなど、日本のアニメの影響を受けたものでしょう。
宇宙船が飛来した1989年は、ベルリンの壁が崩壊した年ですが、南アではまだアパルトヘイトが続いていました。マンデラが釈放されるのは翌90年です。
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