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雷蔵の『薄桜記』や『手討』、それに『ひとり狼』は時代劇の傑作だと思います。
さて、私は今日は高松に来ています。高松に向かう車中でマーティン・スコセッシ監督『レイジング・ブル』[1980年、アメリカ)を鑑賞。
第二次世界大戦中から戦後にかけて活躍したボクサー、ジェイク・ラモッタ(ロバート・デニーロ)の物語。
ラモッタはブロンクス出身のイタリア系で、「怒れる牡牛」(レイジング・ブル)と呼ばれた。ジェイクは弟のジョーイ(ジョー・ペシ)らに支えられて、イタリア系マフイアの圧力をかわしながら、勝利の道を邁進する。彼は美しいビッキー(キャシー・モリアーティ)に一目惚れし結婚するが、彼女への嫉妬でしばしば理性を失う。
ミドル級チャンピオンの挑戦者になるには、どうしてもマフィアに妥協しなければならなかった。ジェイクは八百長試合で負ける。その甲斐あってチャンピオンを打倒し、ついにチャンピオン・ベルトを獲得する。
だが、ジェイクは自分をコントロールできず、妻や弟と決別することに。孤独なチャンピオンは宿敵シュガーに敗れる。
引退したジェイクはクラブを経営するが、そこで未成年の売春を斡旋したとして、逮捕されてしまう。一度は戻って来た妻も再び去っていった。さらに落ちぶれたジェイクは、小さなクラブのトークショーで孤独に働き続けるのだった。
白黒の映像が1940年代、50年代の雰囲気を醸し出しています。
何といっても、デニーロの力演が凄い。引き締まったボクサーの体と自堕落な中年男の体を、見事に演じ分けています。
「リングより舞台のほうがいい。でも俺にはオリビエのような演技力がない」と、「レイジング・ブル」は言います。
頂点に立った者が自分をコントロールすることは、至難の業ですね。
ビッキーを演じたモリアーティも、男を惑わす薄痴美的な魅力を漂わせていました。
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