Koji Murataの映画メモ

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6月20日 邦画57

 自宅でビデオ。
 成瀬巳喜男監督・脚色『妻よ薔薇のように』(1935年、PCL)。
 君子(千葉早智子)は丸の内に勤める朗らかなOLで、許婚もいる。母(英百合子)は凛とした歌人だ。だが、問題は父(丸山定夫)である。長野の山奥に金鉱を捜しに出かけて10年、家に戻ってこない。そちらで妾(伊藤智子)と子供までもうけて暮らしているのだ。本宅には仕送りだけである。
 君子は伯父(藤原釜足)とも相談して、父に会いに行く。ところが、父たちは思ったより質素な生活をしており、仕送りも父に内緒で妾とその娘が苦心して作った金だった。
 君子はいったんは父を東京に連れ戻すが、父は母との堅苦しい生活に耐えられず、心温まる長野の家庭に帰っていく。父をとめようとせず、しかし涙ぐむ母を見て、君子は「お母さんの負けだわ」と悟るのだった。
 成瀬の戦前の代表作。さすが、緻密な心理描写です。
 主演の千葉はこののち成瀬監督と結婚するも、3年で離婚した。
 丸山は広島で被爆して亡くなる。
 男は立派すぎる妻には耐えられないものか。
 藤原が下手な義太夫を歌って笑わせます。

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