Koji Murataの映画メモ

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7月25日 外国映画76

 自宅でビデオ。
 ヴィリ・フォルスト監督・脚本『たそがれの維納』(1934年、ドイツ)。
 20世紀初頭のウィーン。あるパーティーで美しいゲルダが毛皮のコートを抽選で獲得した。彼女は医学部教授の新妻である。教授の弟は宮廷指揮者で、その婚約者アニタは、有名なプレイボーイの画家ハイデネック(アドルフ・ウォールブリュック)の元恋人だった。
 ハイデネックはゲルダに目をつけ、彼女をアトリエに誘って、裸体にマスクと毛皮の姿の絵を仕上げる。これが誤って新聞に公表されたことから大騒ぎに。教授がモデルを突き止めようとするので、ハイデネックは出鱈目にドゥーアという娘の名前を挙げた。
 ところが、ドゥーア嬢(パウラ・ヴェセリー)は実在しており、ハイデネックは彼女に恋をしてしまう。嫉妬にかられたアニタが刃傷沙汰を惹き起こし、教授がハイデネックの治療をすることに。
 ウィーンではなく維納というのが、いいですね。
 アニタは拳銃の形をしたシガレットケースを持っていて、これが一発だけ本当に発射できる仕掛けです。
 典雅な恋とオペラの物語です。
 自宅でビデオ。
 山本薩夫監督『台風騒動記』(松竹、1956年)。
 台風のために、長閑な海辺の町は大きな被害に遭う。そこで、県会議員(永井智雄)の入れ知恵で、町長(渡辺篤)や町会議員の川井(三島雅夫)らは、小学校が全壊したことにして国から1千万円の補助金を引き出そうとする。ところが、肝心の小学校は壊れていないので、これを無理やり壊してしまう。土建業者も盛んに賄賂を使う。
 その頃、大蔵省から監査官がやって来るとの情報が入る。町長夫人(藤間紫)が見知らぬ青年を監察官と誤解して、町の有力者たちで接待するが、件の青年は小学校の臆病な代用教員(菅原謙二)の旧友・吉成(佐田啓二)だった。
 本物の監査官(細川俊夫)は町の誇大報告を見破り、補助金はもらえそうになくなる。町長らは代用教員や吉成に責任を転嫁しようとするが、地鎮祭のあとのPTA総会で、町長らの陰謀は露見する。
 「天災のあとには人災がやって来る」――風刺の効いたブラック・コメディ。
 今の日本のような物語です。
 代用教員は『中央公論』や『思想』を呼んでいるため、「アカ」だと駐在(多々良純)に疑われている。もちろん、山本監督は「アカ」でしたが。
 他に、三井弘次、左卜全、中村是好、桂木洋子、野添ひとみ、佐野周二ら。
 教員の一人に若い頃の田口計が。科白もありません。のちに悪役で、いい脇役になります。
 とりわけ、三島と三井の個性が光る。俗物臭い、田舎の権力者とはこのようなものかと思わせる。
 三島のキャラクターは『暴力の街』に通じます。
 結局、「騒動記」を一日に二本観たことになります。
 
 

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