Koji Murataの映画メモ

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8月11日 外国映画80

 金沢からの帰路にDVDを。
 ダニエル・マン監督『愛しのシバよ帰れ』(1952年、アメリカ)。
 ディレイニー(バート・ランカスター)は医学部を中退した指圧師で、妻ローラ(シャーリー・ブース)と二人暮らし。20年前にローラが妊娠したため二人は結婚し、夫は大学を中退したが、妻は流産したのだ。そのため、夫は1年前までアルコール依存症で、ようやく立ち直ったところだ。妻はいなくなった愛犬シバをいつまでも忘れられない。
 そこに、若い女子大生が下宿し、プレイボーイと交際しだしたため、夫婦の生活は混乱し始める。
 夫婦は女子大生を可愛がるが、夫は彼女の交際に昔の自分たちの失敗を重ね合わせ、再び酒に溺れだすのだった。
 最後には、女子大生は良識ある青年と結婚し、ディレーニーも立ち直り、ローラはシバの死んだ夢を見る。
 シバは過ぎ去った青春の象徴だ。
 『失われた週末』もそうですが、アメリカでは、アルコール依存症は随分昔から社会問題だったようですね。
 『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』とも似たような構図です。これはもともと舞台劇でしょうか。
 バート・ランカスターは芸域の広い、アメリカの三国連太郎のような役者だと思いました。
 もちろん、アカデミー賞を獲得したブースの演技も、みごとなものです。
 アルコール依存から立ち直るための集会で、ラインホルド・ニーバーの祈りが出てきます。
 「神よ、われわれに変えることのできないものを受け入れる冷静さと、変えることのできるものを変える勇気、そして両者を区別する知恵を与えたまえ」。
 
 金沢の映画館で宮崎吾朗監督『コクリコ坂から』(2011年、スタジオ・ジブリ)。企画と脚本は宮崎駿。
 1963年の横浜。女性ばかりが住むコクリコ荘で、高校2年生の松崎海(声=長澤まさみ)は毎朝海に向かって旗を揚げている。朝鮮戦争で亡くなった父が船乗りだったからだ。
 同じ高校の3年生・風間俊(声=岡田准一)は、養父のタグボートで学校に通っている。男ばかりが巣食う学生会館カルチェラタンが、老朽化のため取り壊されようとしており、俊はその反対運動を指揮している。
 海と俊はお互いに慕いあうようになるが、実は二人は異母兄弟だという疑いが。
 私の生まれる前年の時代設定です。
 坂本九の「上を向いて歩こう」など、懐かしいメロディが。
 女の園と男の魔窟。海と風の出会い。
 十分よくできた作品だと思いますが、予定調和的に、恋も学生運動もハッピーエンド。
 しかも、俊や海たちは団塊の世代で、その後の日本社会に大きな負荷をかけることになります。
 

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