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金沢からの帰路にDVDを。
ダニエル・マン監督『愛しのシバよ帰れ』(1952年、アメリカ)。
ディレイニー(バート・ランカスター)は医学部を中退した指圧師で、妻ローラ(シャーリー・ブース)と二人暮らし。20年前にローラが妊娠したため二人は結婚し、夫は大学を中退したが、妻は流産したのだ。そのため、夫は1年前までアルコール依存症で、ようやく立ち直ったところだ。妻はいなくなった愛犬シバをいつまでも忘れられない。
そこに、若い女子大生が下宿し、プレイボーイと交際しだしたため、夫婦の生活は混乱し始める。
夫婦は女子大生を可愛がるが、夫は彼女の交際に昔の自分たちの失敗を重ね合わせ、再び酒に溺れだすのだった。
最後には、女子大生は良識ある青年と結婚し、ディレーニーも立ち直り、ローラはシバの死んだ夢を見る。
シバは過ぎ去った青春の象徴だ。
『失われた週末』もそうですが、アメリカでは、アルコール依存症は随分昔から社会問題だったようですね。
『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』とも似たような構図です。これはもともと舞台劇でしょうか。
バート・ランカスターは芸域の広い、アメリカの三国連太郎のような役者だと思いました。
もちろん、アカデミー賞を獲得したブースの演技も、みごとなものです。
アルコール依存から立ち直るための集会で、ラインホルド・ニーバーの祈りが出てきます。
「神よ、われわれに変えることのできないものを受け入れる冷静さと、変えることのできるものを変える勇気、そして両者を区別する知恵を与えたまえ」。
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