Koji Murataの映画メモ

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1月24日 邦画9

 新潟から東京へ向かう車中でDVDを一本。
 小津安二郎監督『秋日和』(1960年、松竹)。
 旧友・三輪の法事に集まった間宮(佐分利信)、田口(中村伸郎)、平山(北竜二)は、三輪の娘・あや子(司葉子)の結婚を世話しようとする。あや子は見合いを断るが、それは一人になる母の秋子(原節子)のことが心配だからだ。そこで、間宮と田口は妻を亡くした平山と秋子の再婚を考え、平山も乗り気になる。
 あや子は間宮の部下の後藤(佐田啓二)という好青年と交際を始めるが、母が平山と再婚するものと思い込み、反発する。親友の百合子(岡田茉莉子)の取り成しも効果がない。
 やがて、秋子とあや子の母子は和解して、伊香保に旅行に行く。あや子は後藤との結婚を決意し、秋子は再婚しないと決めるのだった。
 間宮、田口、平山の三人が飄々としていて、百合子役の岡田も溌剌としている。ユーモラスな仕上がりです。
 他に、笠智衆、沢村貞子、渡辺文雄、三宅邦子ら。
 原が初めて母親役に。原と司の年齢差は、わずか14歳です。

1月23日 邦画8

 伊丹空港で飛行機の待ち時間にDVDを一本。
 三隅研次監督『鬼の棲む館』(大映、1969年)。原作は谷崎潤一郎、脚本は新藤兼人、撮影は宮川一夫、美術が内藤昭で音楽が伊福部昭。豪華なスタッフです。
 南北朝時代。太郎(勝新太郎)は落剥して、愛人の愛染(新珠三千代)と森の奥深くの廃寺で暮らしている。強盗や殺人を生業にし、無明の太郎と呼ばれている。そこに、昔捨てた妻(高峰秀子)が都からやって来て、三角関係の奇妙な生活になる。
 さらに、この廃寺に、高野の上人(佐藤慶)が道に迷って現れる。上人はかつて少将の君と呼ばれ、愛染の愛人だった。太郎は上人を襲うが、観音の法力に調伏される。だが、愛染は女の色気で上人を誘惑し、自殺に追い込む。勝ち誇った愛染を、太郎が斬り捨てる。
 太郎は上人と愛染を弔うため、出家を決意するのだった。
 太郎の妻は愛染を鬼と呼ぶが、上人は「鬼は己の心に棲んでいる」と諭す。
 その上人も肉欲に敗れるが、「紫の雲が見える」と言い残して絶命した。仏を見たのである。
 人間の業を考えさせる物語です。
 それにしても、勝、新珠、佐藤、そして、高峰と、皆さんがそれこそ鬼籍に入ってしまわれました。

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