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今夜は自宅でビデオ。
成瀬巳喜男監督『女の座』(東宝、1962年)。
東京の下町。石川金物店の主・金次郎(笠智衆)は後妻のあき(杉村春子)、長男の未亡人・芳子(高峰秀子)、その子・健らと暮らしている。次女(草笛光子)と四女(司葉子)、五女(星由里子)も一緒だ。次男(小林桂樹)はラーメン屋、次女(三益愛子)はアパート経営をしている。三女(淡路恵子)は九州に嫁いだが、夫(三橋達也)が失業して、二人で上京してきた。
三女夫婦が金物屋に居座る中で、受験勉強に悩む健が交通事故で亡くなってしまう。芳子は夫にも一人息子に先立たれて、行き先がない。自分勝手な子どもたちに呆れながら、金次郎夫婦は芳子を励まし、一緒に暮らしていこうとするのだった。
他に、宝田明、加東大介、夏木陽介、団令子ら。
草笛がヒステリックなオールド・ミス(といっても30すぎだが)を演じている。笠の老け役も板についたもの。
『娘・妻・母』では、最後に三益演じる母の所在が問題になりますが、この作品では高峰の役柄がそれに相当します。三益は母を演じたり長女役に回ったり、たいへんなものです。
子どもたちは、金物屋の土地が高速道路用地として買い上げられることを期待しています。東京オリンピックを控えた都市開発が背景になっているのです。
因みに、野菜ラーメンは70円だそうです。
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