Koji Murataの映画メモ

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 東京から大阪に向かう新幹線でDVDを一本。
 クエンティン・タランティーノ監督・脚本『レザボア・ドッグス』(1992年、アメリカ)。タランティーノの監督第一作。タイトルは「寄せ集めの犬たち」という意味。登場人物はほとんど男です。
 ダイヤモンド強盗のために集められた男たち。彼らはホワイト(ハーヴェィ・カイテル)、ブラウン(タランティーノ)、ブロンド(マイケル・マドセン)、オレンジ(ティム・ロス)、ピンク(スティーブ・プシェミ)と名前をつけられている。
 だが、強盗計画は失敗する。内通者がいたのだ。やがて、疑心暗鬼の彼らは壮絶な仲間争いに。
 誘拐した警官を殴打し耳を切り裂くブロンドの狂気。
 冒頭で彼らはマドンナの「ライク・ア・バージン」の意味を卑猥に議論しています。
 渋谷のシアター・イメージ・フォーラムで、マッテオ・ガッローネ監督『ゴモラ』(イタリア、2008年)。初めて行く映画館、そして、カンヌ映画祭グランプリを獲得した作品です。
 イタリアの実在の犯罪組織「カモッラ」がテーマ。舞台はナポリ周辺で、タイトルは聖書に登場する犯罪都市の名前。
 冒頭から日焼けサロンでの凄惨な殺人。
 スラム街で暮らす少年トトは「カモッラ」の末端に組み込まれていく。
 ドン・チーロ(ジャンフェリーチェ・インパラート)は生真面目な組織の帳簿係だが、組織の内部抗争に巻き込まれていく。
 大学を出たロベルトはようやく就職できたが、そこの社長(トニ・セルヴィッロ)は組織の一員で、産業廃棄物を違法に処理する闇会社だった。
 映画『スカーフェイス』に憧れるチンピラ青年二人は、組織が密輸した武器を奪い、組織に抹殺されてしまう。
 腕のいい仕立て屋パスクワーレは組織の仕切る工場で働いており、中国人の工場に技術を教えたため、組織に狙われる。
 この五つの物語が同時進行し、恐るべき組織を立体的に描いていく。
東京に向かう新幹線で、アベル・ガンス監督『ナポレオン』(1927年、フランス)。3時間を越えるサイレントの長編で、のちにフランシス・コッポラが復元したもの。
 ナポレオンの少年時代からイタリア遠征までを、トリプル・エクラン(三面スクリーン)を用いて、壮大なスケールで描いています。ナポレオン(アルベール・デュードネ)の鷹のような目が印象的。革命家サン・ジュストにはガンス監督が扮しています。
 ナショナリズムが産んだ英雄ナポレオンが、そのナショナリズムを乗り越えてヨーロッパの統一を夢見ています。そこに彼の活力と矛盾、限界があるのでしょう。

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