Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

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 高松に向かう車中でDVD。
 井田深監督『新男の紋章 若親分誕生』(日活、1967年)。
 大正時代。村瀬政吉(高橋英樹)の亡父は侠客で、今では政治家。城野(見明凡太朗)の書生をしている。だが、その城野が右翼に暗殺され、令嬢のお雪(山本陽子)は芸者に売られる。政吉も父の旧友だった伊三郎(石山健二郎)のもとに身を寄せ、男を磨くことに。
 政吉が修行の旅から戻ってみると、伊三郎の縄張りは銀座組(須賀不二男)に脅かされていた。銀座組の卑怯な殴りこみで伊三郎は重傷を負い、政吉はお雪との祝言の席を立って、単身で銀座組へ乗り込むのだった。
 他に、初井言栄や名古屋章ら。ただし、後者はほとんど存在感がなかった。
 高橋のヒット・シリーズです。
 「男になりたい、男で生きたい、男で死にたい」
 男は誰でも心の中に自分だけの紋章をもっている。これがタイトルの由来です。
 再び京都シネマへ。
 初めて観る北朝鮮映画です。
 オム・キルソン監督『安重根 伊藤博文を撃つ』(北朝鮮、1979年)。
 憂国の士・安重根(リ・インムン)が伊藤博文(ロ・ポクシル)をハルビンの駅頭で殺害する史実に基づいた作品。
 伊藤役が実によく似ている。しかし、伊藤や桂太郎など日本人がみな朝鮮語を話しているのは、かなり奇異ではある。伊藤は撃たれた時一言だけ、「やられた」と日本語でつぶやく。
 安を英雄として描きながら、彼の行動では民族の団結と解放につながらなかったとの評価を下し、金日成賛美をにじませている。
 もちろん一面的な歴史観ですが、俳優陣は熱演で(それこそ命がけでしょう)重厚な仕上がりになっていました。
 ひさしぶりに京都シネマへ。
 園子温監督・脚本『恋の罪』(2011年)。
 1990年代の渋谷・円山町のラブホテル街が舞台。
 女性の死体が切断され人形と組み合わされているのが発見される。そこには「城」という文字が。
 捜査に当たる女性刑事・和子(水野美紀)は、実は夫の後輩と不倫している。
 行方不明になっているいずみ(神楽坂恵)は、有名作家の妻だが、夫の潔癖症に満足できない日常を抱えていた。彼女はある時アダルトビデオにスカウトされ、風俗店を経営する若者にナンパされる。さらに、いずみは美津子(富樫真)という謎の娼婦に出会う。美津子は有名大学の助教授で、夜は娼婦に変身するのだった。彼女も亡父との歪んだ関係を抱えていた。
 「城」はカフカの小説に由来し、意味論的な議論が展開される。 
 期待していたが、観念論を批判するこの作品そのものが観念論的で、率直に言って失敗と感じた。
 大学の教師として言わせてもらえば、作中の大学の講義風景など、まったくリアリティがない。
 次回作に期待しましょう。
 それでも、「言葉なんか覚えるんじゃなかった」という詩は妙に耳に残ります。
 
 

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