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京都シネマへ。
ロベール・ブレッソン監督・脚本『ラルジャン』(フランス、1983年)。
高校生たちが贋札を作る。贋札を掴まされた写真屋は、たまたま訪れた集金係のイヴォン(クリスティアン・パティ)に贋札を渡す。イヴォンはこれを知らずに使い、逮捕されてしまう。写真屋は事実を否認する。イヴォンは仕事を失い、銀行強盗に加担して、懲役3年に。この間、娘は病死し、妻は去っていく。イヴォンは自殺を図るが果たせない。やがて、贋札作りの高校生や偽証した写真屋の店員も別件で逮捕され、刑務所に。だが、店員は脱走する。
イヴォンは出所するが、ほどなく安ホテルの経営者夫妻を殺す。さらに、偶然出合った親切な老婦人(シルヴィー・ヴァン・デン・エルセン)の世話になるが、ある日、老婦人の一家をも惨殺しててしまう。
酒場で一杯やったのち、イヴァンは静かに自首するのだった。
運命に敗れて自暴自棄になり、堕ちていく人間の姿が、淡々と描かれています。
人間の残酷と善意が、老婦人の家で一時バランスを維持します。
写真屋や高校生の家庭に示される中産階級の偽善も、告発されています。
原作はトルストイだそうです。
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