Koji Murataの映画メモ

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5月30日 邦画34

 北京でDVD。
 舛田利雄監督『上を向いて歩こう』(1962年、日活)。
 少年鑑別所を脱走した九(坂本九)と良二(浜田光夫)。九は保護司の永井(芦田伸介)に拾われて、その運送会社でまじめに働くことに。他方、良二はドラマーに憧れ、町の不良・健(高橋英樹)に拾われる。実は、健は複雑な家庭環境で育ち、一時は永井の世話になったこともあった。
 しかし、健は永井に反発し、九と良二の友情もすれ違っていく。だが、永井の養女・紀子(吉永小百合)らの手助けもあって、彼らは和解し「上を向いて」進むのだった。
 吉永は当時18歳。みな本当に溌剌としています。
 彼ら青春スターを芦田や嵯峨善兵、清水将夫らベテランが支えています。
 ストーリーも単純ながら、しっかりと組み立てられています。
 「上を向いて歩こう」が高度成長の謳歌だと、よくわかりました。

5月29日 邦画33

 5月30日に新藤兼人監督の訃報に接しましたが、実はその前夜、出張先の北京で、持って行った新藤作品のDVDを偶然鑑賞していました。
 新藤監督・脚本『どぶ』(1954年、近代映画協会)。
 川崎に近い河童沼のルンペンの集落に、行き倒れ同然の女・ツル(乙羽信子)が舞い込む。遊び人のピンちゃん(宇野重吉)と徳さん(殿山泰司)が面倒を見ることに。しかし、ツルの頭が弱いのをいいことに、二人は彼女に売春をさせる。他のルンペン仲間も、ツルに無心する。
 ある日、ピンちゃんがツルに肉体関係を迫るが、ツルは拒否して家を追い出されてしまう。その上、他の売春婦集団に縄張り荒らしとして制裁を受ける。錯乱したツルは交番から拳銃を持ち出して発砲したため、巡査に射殺されてしまう。
 実は、ツルは性病を患っていた。好きなピンちゃんを拒んだのもそのためだ。通夜の夜、河童沼の住人達を慕うツルの日記が発見され、ピンちゃんへの贈り物まで見つかるに及んで、人々はツルを思って号泣するのだった。
 日本版『道』といったところか。
 乙羽の演技がやや大げさだが、他にも飯田蝶子、藤原鎌足、信励三、菅井一郎らベテランが揃い、日本映画全盛期の力量を示している。
 もちろん、売春が合法だった頃の、しかも、貧困が切実だった頃の物語です。
 いい作品をたくさん見せていtだきました。新藤氏のご冥福をお祈りします。
 

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