Koji Murataの映画メモ

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 自宅でDVD。
 小沢茂弘監督『日本侠客伝 刃(ドス)』(東映、1971年)。
 シリーズ11作で最後の作品です。
 明治20年の金沢。
 流れ者の松吉(高倉健)は没落士族の娘・小芳(十朱幸代)に救われ、やがて山田(辰巳柳太郎)の北陸逓送で働くことに。松吉は芸者になった小芳と再会し、旅の侠客(池部良)とも出会う。
 山田や子芳が恩を受けた野党代議士の青山(大木稔)が、選挙運動のために郷里に戻る。青木らは政府の息のかかった救国社の本堂(渡辺文雄)に狙われており、山田に助けを求める。実は、小芳の弟も救国社で囚われの身になっていた。松吉はその弟を救い出して、金沢から姿を消す。
 それから四年後。義理あって、小芳は青木と結婚している。選挙が迫り、再び救国社の妨害が熾烈をきわめる。そこに、立派な侠客になった松吉が戻って切る。青木が暴漢に襲われ、山田まで殺害される。松吉は単身、救国社に向かい、本堂らを倒すのだった。
 松吉は小芳に惚れていたが、山田はそれは叶わぬと言う。なぜだと問われて、山田は「身分がちがう」と言う。松吉には重い一言です。
 前半はややコミカルに、後半はかっこよく、高倉が松吉を演じます。もちろん、最後は池部と血まみれで男の美学を演じます。
 辰巳も飄々として、風格を醸し出します。
 他に、玉川良一ら。
 
 学生諸君と京都シネマへ。
 若松孝二監督『11.25 自決の日』(2012年)。
 山口二矢の浅沼社会党委員長刺殺事件から始まる。
 森田必勝(満島真之介)ら民族派の学生たちは左翼の学生運動を憂い、三島由紀夫(井浦新)に接近する。三島は学生たちと自衛隊に体験入隊して訓練を重ね、やがて「楯の会」を結成する。彼らは自衛隊とともに蜂起することを夢見ている。
 だが、過激派はたびたび警察に抑え込まれて、自衛隊の治安出動は実現しない。三島もノーベル文学賞を逸した。やがて、思いつめた森田たちと、三島は決起を覚悟する。
 三島夫人に寺島しのぶ(たいした出番はないが)。
 市ヶ谷のバルコニーでの三島の演説シーンは、そっくりです。記録映像も随所に効果的に挿入されています。
 とはいえ、三島や若者たちを駆り立てていったものは何か、それほど明らかにはなりません。
 展開も平板です。連合赤軍の時のような衝撃はありません。
 井浦や満島ら出演者は、「男の絆」を熱演しています。
 三島はピースを吸っていたのですね。これは意外でした。
 三島と「楯の会」の若者たちが「唐獅子牡丹」を歌う。決してうまくないが、印象的です。
 この時代に学生運動に燃え、「既成概念」の打倒を叫んだ団塊の世代が、今や「既成概念」となり、さらには、高齢者になろうとしています。この映画、この世代の人々には受けるのでしょうか。
 
 

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