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甲府からの帰路にDVDを一本。
河瀬直美監督のデビュー作『萌の朱雀』(1997年)。
奈良県の西吉野村の一家の物語。
過疎化の進む中で、田原(國村隼)は地元のトンネル工事に従事していたが、工事は中止となり、無気力な日々を過ごすようになる。甥の栄介が近くの旅館で働き、家計を支える。だが、田原は趣味の八ミリ映像を残して、命を絶つ(自死か事故かは不明)。
栄介は義理の叔母である田原の美しい妻に思いを寄せているが、田原夫妻の娘は栄介を慕っている。やがて、未亡人は娘を連れて実家に戻る決意を固め、栄介も祖母とともに旅館に住み込むことに。こうして、田原家は静かに離散していくのだった。
八ミリ映像を効果的に使い、蝉しぐれや雨音と静寂が交差する。
台詞も少なく、背景説明も乏しい。
全体に印象主義的で、俳句のような映画でした。
祖母の存在が光っていました。
吉野の山林も寂しげで美しい。
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