Koji Murataの映画メモ

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 甲府からの帰路にDVDを一本。
 河瀬直美監督のデビュー作『萌の朱雀』(1997年)。
 奈良県の西吉野村の一家の物語。
 過疎化の進む中で、田原(國村隼)は地元のトンネル工事に従事していたが、工事は中止となり、無気力な日々を過ごすようになる。甥の栄介が近くの旅館で働き、家計を支える。だが、田原は趣味の八ミリ映像を残して、命を絶つ(自死か事故かは不明)。
 栄介は義理の叔母である田原の美しい妻に思いを寄せているが、田原夫妻の娘は栄介を慕っている。やがて、未亡人は娘を連れて実家に戻る決意を固め、栄介も祖母とともに旅館に住み込むことに。こうして、田原家は静かに離散していくのだった。
 八ミリ映像を効果的に使い、蝉しぐれや雨音と静寂が交差する。
 台詞も少なく、背景説明も乏しい。
 全体に印象主義的で、俳句のような映画でした。
 祖母の存在が光っていました。
 吉野の山林も寂しげで美しい。

7月6日 外国映画71

 東京に向かう車中でDVDを一本。
 シドニー・ルメット監督『セルピコ』(1973年、アメリカ)。
 フランク・セルピコ(アル・パチーノ)は警察学校を卒業して、希望に胸を膨らませながらニューヨーク市警に入った。しかし、そこには無気力や汚職が横行していた。セルピコは賄賂の受け取りを拒否して、仲間から疎外され部署を転々とさせられる。恋人とも別れた。ついに内部監察に訴え出るが、警視総監も市長も及び腰だ。
 さらに、セルピコはマスコミにも働きかける。そのため、捜査中に仲間に見殺しにされて重傷を負う。それでも、彼は公聴会で証言を貫くのだった。
 実話に基づくとの由。
 今では珍しくない内部告発だが、40年近く前には相当な覚悟を要したでしょう。
 アル・パチーノが力演。セルピコは徐々に長髪・髭面になり、どこか殉教者、さらにはイエス・キリストを彷彿させる。
 アイルランド系の多いニューヨーク市警の中でのイタリア系やユダヤ系の微妙な立場など、人種問題も考えさせられます。

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