Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

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7月20日 外国映画73

 ソウルの空港で淀川長治解説付きのDVD。
 レオ・マッケリー監督『邂逅(めぐりあい)』(1939年、アメリカ)。
 大西洋をアメリカに向かう豪華客船で、プレイボーイで有名なミッシェル(シャルル・ボワイエ)は、美しいテリー(アイリーン・ダン)と出会う。二人とも婚約者がいたがお互いに惹かれあう。
 船がニューヨークに到着する前に、二人は半年後にエンパイヤ・ステイト・ビルの屋上で再会を約束する。ほどなく、二人はお互いの婚約者と別れ、ミッシェルは画家を志し、テリーは歌手になって生計を立てる。
 約束の日、急ぐテリーは交通事故に会い、ミッシェルとの再会を果たせない。禁欲的な彼女は、自分が歩けるようになるまで彼と会おうとしない。やがて、二人は偶然再会する。しかし、裏切られたと思ったミッシェルは、再び船でヨーロッパに戻ろうと決意する。
 出発前にテリーのアパートを訪ねたミッシェルは、自分の描いたテリーの肖像画を、テリー自身が入手していることを知り、彼女の愛を再確認するのだった。
 ミッシェルの祖母を演じたマリア・オウスベンスカヤが凛として魅力的。
 ストーリーはいたって単純だが、会話も映像も、ピンク・シャンパンのように上品でお洒落。
 テリーが自分の父親の言葉を紹介する。「人を魅了するものは、非合法か不道徳か、肥満を伴うものだ」。
 この作品は何度もリメイクされているようです。
 
 

7月15日 外国映画72

 エリア・カザン監督の遺作『ラスト・タイクーン』(1976年、アメリカ)。
 スコット・フィッツジェラルドの未完の遺作を映画化したもの。脚本ものちにノーベル文学賞を受賞するハロルド・ピンターと豪華。
 黄金時代のハリウッド。若く有能なプロデューサーのスター(ロバート・デニーロ)は、謎の美女キャサリン(イングリッド・ボルティング)に一目ぼれする。大女優だった亡妻にそっくりだったからだ。だが、キャサリンには婚約者がおり、数度の逢瀬の末に彼女はスターの前から姿を消す。
 その間、スターは左翼脚本家(ジャック・ニコルソン)と争い、自分に嫉妬する撮影所長(ロバート・ミッチャム)との権力闘争に敗れて、孤独のうちに失脚するのだった。
 他にも、ジャンヌ・モローやとにー・カーチスなど往年の大スターが俳優役で、また、レイ・ミランドやドナルド・プレゼンスなど、渋い名優が顔を揃えている。ミランドとプレゼンスはともに『刑事コロンボ』で印象的な犯人役を演じています。『コロンボ』こそは、私とハリウッド俳優たちとの最初の出会いだったかもしれません。

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