Koji Murataの映画メモ

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 松本からの帰路にDVD。
 ヴィットリオ・デシーカ監督『終着駅』(1953年、アメリカ、イタリア)。デヴィッド・セルズニック肝いりの名作。
 アメリカの人妻メアリー(ジェニファー・ジョーンズ)は、ローマのテルミナ駅からパリ経由で帰国しようとしている。旅先のローマで若い大学教師のジョバンニ(モンゴメリー・クリフト)と恋に落ちたが、夫や娘を捨てるわけにはいかないからだ。
 そこに、ジョバンニが駆けつけ、しつこく引き止める。男は女に暴力さえふるう。だが、二人が停車中の汽車の個室で抱き合っているところを、警察に逮捕されてしまう。署長の配慮で不起訴となり、ついに女は男と別れて、終着駅を旅立っていくのだった。
 戦後のまだまだ混乱したローマの様子が、うかがえます。
 男はイタリア人とアメリカ人のハーフという設定で、イタリア的男尊女卑を隠しません。クリフトがジョーンズを殴るシーンは有名です。
 暗く切ない愛の物語でした。
 出張先の松本で映画館へ。
 今話題の、蜷川実花監督『ヘルタースケルター』を鑑賞。原作は岡崎京子のマンガ。「ひっちゃかめっちゃか」という意味だそうです。
 全身整形で芸能界の頂点を極めたモデルのりりこ(沢尻エリカ)が堕ちていく物語。りりこはマネージャー(寺島しのぶ、見事なブス役)やその恋人を籠絡して、わがままをきわめるが、新人モデル(水原希子、本当にかわいい)に追い上げられ、手術の後遺症に悩み、失脚する。しかも、りりこを手術した悪徳整形外科医(原田美枝子)には司直の手が迫る。
 草間彌生(松本出身)のようなド派手で幻影的な美術の中で、沢尻が捨身にヌードを開陳する。
 りりこの芸能プロダクションの社長に桃井かおり。さすがに巧い。桃井や原田も元アイドル的存在で、時代を感じさせる。
 蜷川監督、前作の『さくらん』よりははるかに充実した作品を手がけたと思います。
 大森南朋演じる検事がやたら哲学的なことを言うが、これがいかにも解説的で浅薄なキャラになっています。
 それに比して、新井浩文演じるゲイのメイク係は、いかにもと思わせる。

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