Koji Murataの映画メモ

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 二日続けてシネヌーヴォへ。
 『カルメン純情す』(松竹、1952年)。
 浅草のストリッパー、カルメン(高峰秀子)のもとに、親友の朱實(小林トシ子)が赤ん坊を抱えて転がり込んでくる。男に騙されたのだ。二人は一度は赤ん坊を捨てようとするが、果たせない。この時、カルメンはプレイボーイの前衛芸術家・須藤(若原雅夫)に出会い、恋に落ちてしまう。
 だが、須藤は持参金目当てで千鳥(淡島千影)というアプレゲールと結婚しようとしている。千鳥の母・熊子(三好栄子)は元陸軍中将の未亡人で、国会議員に立候補している。カルメンを須藤の恋人と誤解した熊子は、スキャンダルを避けるため、カルメンに須藤と別れるよう求め、騒動が展開する。
 東山千栄子演じる女中が、いつも原爆の話をもちだす。熊子は再軍備派だ。この二人の女性を軸に、独立直後の政治情勢も風刺されている。
 前作とちがって白黒、笑えるようで笑えない不思議なコメディでした。
 
 因みに、二日連続で自由軒の名物カレーを食べに行きました。
 シネヌーヴォの木下恵介生誕100年特集へ。
 『善魔』(松竹、1951年)。
 新聞の社会部長・中沼(森雅之)は新人記者の三国連太郎(三国連太郎)に、高級官僚・北浦(千田是也)の妻・伊都子(淡島千影)の家出事件の取材を命じる。三国は私的な問題への取材に躊躇するが、やがて、伊都子の父(笠智衆)と病弱な妹・三香子(桂木洋子)と軽井沢で出会って三香子に恋をし、また、北浦の収賄の事実を知る。
 中沼は辛辣な政治批判から、会社の上層部に煙たがられていた。また実は、伊都子は彼が昔思いを寄せていた女性だった。だが、中沼には数年付き合ってきた女性(小林トシ子)がいた。中沼は会社も女を捨てて、伊都子と結ばれようとする。
 一方、三国は三香子を一途に思い続けるが、彼女の病状は急速に悪化し亡くなってしまう。尊敬していた中沼が女を捨てて幸せになろうとするのを見て、三国は彼を面罵するのだった。「三国は立派な男です」と語り、中沼は伊都子のもとを去っていく。
 三国のデビュー作で、この役名が芸名になりました。まだ台詞回しが性急な感じで、初々しい。
 善が悪に対抗するためには、魔性の力を帯びなければならない。これが善魔の意味だ。中沼がこれを三国に教えるが、彼が三国の善魔に糾弾されることになる。
 もちろん、自分の恋人を失った三国の嫉妬とも解釈できますが。
 軽井沢がまだまだ途方もない田舎だった頃です。
 自宅でDVD。
 ニキータ・ミハルコフ監督『機械じかけのピアノのための未完成の戯曲』(ソ連、1977年)。
 原作はチェーホフの由。
 19世紀末のロシア。貴族の避暑地に、新婚夫婦がやって来て、近隣の者たちも集まり、祝宴が開かれる。だが、新婦ソフィア(エレーナ・ソロヴェイ)は隣人の小学校教師プラトーノフ(アレクサンドル・かりゃーぎん)の昔の恋人だった。彼も今では妻帯している。
 やがて、乱痴気騒ぎが続く中、二人の恋心に再び火が付き、それはスキャンダルとして広がっていくのだった。
 作中に機械じかけのピアノが登場します。
 貴族の自堕落で偽善的、無責任な生活が描かれていますが、私には少し冗長でした。
 でも、この冗長がチェーホフの魅力でしょうが。

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