Koji Murataの映画メモ

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 大阪の東宝試写室へ。
 本広克行監督『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012年9月7日公開予定)。
 シリーズの最終作との由。
 湾岸署の所轄で殺人事件が発生するが、警察官が関与していた疑いが濃厚。警察上層部はこれを隠蔽しようと、管理官・鳥飼(小栗旬)を派遣する。さらに、上層部は青島刑事(織田裕二)と警察庁長官官房審議官の室井(柳場敏郎)に責任を押し付けようとする。
 その頃、青島のパートナーすみれ(深津絵里)は、体調の悪化で静かに警察を去ろうとしていた。しかし、湾岸署の新署長になった真下(ユースケ・サンタマリア)の子供までが誘拐され、事件が6年前に起こった誘拐殺人事件と酷似していることが明らかになる。
 他に、香取慎吾や小泉幸太郎ら。署長役だった北村総一郎らが、退職して指導員になっているのはご愛嬌。
 「組織では、人間は書類の中に生きている」とは、鳥飼の言葉。
 「組織で生きていくためには、信念が大切だ」とは、室井の言葉。
 官僚組織の腐敗と現場の努力は、このシリーズの一貫したテーマですが、現場の腐敗や官僚主義にもメスを入れれば、エンターテイメントを超えた深みが出たでしょう。
 ラストを省略したほうが余韻が残ったかという気もします。
 さすがに、織田も40半ばで、加齢は否めないものの、元気な演技でした。

8月27日 外国映画86

 イングマール・ベルイマン監督『不良少女モニカ』(1953年、スウェーデン)。
 ストックホルムの陶器屋で丁稚をする少年ハリイ(ラルス・エクボルイ)は、喫茶店でモニカ(ハリエット・アンデルソン)と出会い、親密になる。だが、ハリイは職場で、モニカは家庭で不遇だった。少女は家出し、少年は職を捨てて、二人で少年の父が保有するボートで一夏をすごす。
 しかし、モニカは妊娠し、その上、二人の所持金はなくなり、モニカは別荘地に盗みに入るまでに。やがて、二人は町に戻り、モニカは女の子を出産する。まじめに働いて幸せな家庭を築こうとするハリイだが、モニカは夫の出張中に浮気をし、ついには、夫と娘を捨てて家出してしまうのだった。
 ベルイマン監督作品としては、わかりやすい仕上がり。
 はち切れるばかりの10代の肉体と未熟な精神の不均衡。
 福祉先進国で60年も前に描かれた、未熟な少年少女の家庭的崩壊は、今の日本社会にも当てはまるところが多いようです。

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