Koji Murataの映画メモ

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 引き続き機内で、大友啓史監督『るろうに剣心』(2012年)。有名な漫画の映画化だそうです。
 幕末に長州側の「一斬り剣心」と呼ばれた若者(佐藤健)が、明治維新後は人を殺さないと決心して、流浪の旅に出る。だが、「人斬り剣心」の名を騙る剣客(吉川晃)による殺人があいつぐ。背後には、阿片で巨万の富を築いた武田(香川照之)の陰謀が。愛する薫(武井咲)が誘拐され、剣心は武田邸に乗り込むのだった。
 他に、江口洋介や奥田瑛二ら。
 みな楽しそうに演じているので、それだけで結構です。
 しかし、何でも語尾に「ござる」をつければいいというものではないでしょう。
 小顔で細身長身の役者では、時代劇は似合いません。まあ、この作品を時代劇と考える必要はないでしょうが。
 ヘルシンキへ向かう機内で2本。
 まず、ニコライ・アーセル監督"A Royal Affair"(デンマーク、2012年)。
 18世紀末のデンマーク。啓蒙主義が広がる中、この国はまだ専制君主と大貴族による古い支配が続いている。
 イギリスの王女キャロライン(アリシア・ヴィアンダー)は、デンマーク国王クリスティアン7世(ミカエル・フォルスガード)に嫁ぐ。だが、若い王は精神的に不安定で性欲を自制できない。
 やがて、王妃は阻害される。そんな折、ドイツ人の医師ストルーンス(マッド・ミケルセン)が王の主治医に起用される。ストルーンスは若い王の絶大な信任をえるが、実は自由主義者だった。彼は孤独な王妃と肉体関係をもち、ついに王妃は妊娠してしまう。ストルーンスが王を重用され、検閲の廃止など自由主義的な政策を推し進めると、保守的な貴族たちが巻き返しを図る。
 ついに、ストルーンスは捕えられて拷問の末に斬首となり、王妃も田舎に幽閉される。王ですら実権をはく奪される。しかし、王と王妃の間に生まれた王子が、次の世代に改革を断行するのだった。
 ストルーンスは、王妃との関係でも政治でも、一線を越えて失脚する。
 キャロラインは母に「あなたを誇りに思うわ」と言われて、デンマークに送り出された。彼女は母の期待に添えなかったが、同じ期待を自分の子供たちに託する。
 落ち着いた美しい映像の作品です。
 『ハムレット』などの劇中劇も魅力的。

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