Koji Murataの映画メモ

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11月27日 邦画81

 ノルウェーのホテルで、日本から持参した木下恵介のDVDを。
 『夕やけ雲』(1956年、松竹)。脚本は妹の楠田芳子、音楽は弟の木下忠司。
 東京の下町。中学生の洋一(田中晋一)は、将来船乗りになって海外に赴くことを夢見ている。しかし、実家は貧しい魚屋だ。姉(久我美子)は美人だが、身勝手で奔放な性格で、年上の金持ちの後妻になったが、昔の恋人(田村高広)とまだつき合っている。病弱な父(東野英治郎)が亡くなり、母(望月優子)は妹を大阪の叔父さん(日守新一)の養女に出す。
 親友とも別れ、洋一は夕やけ雲を見上げながら、魚屋として一生送る決意をするのだった。
 主人公の田中少年は木下の名作『野菊のごとき君ならば』にも起用されていました。
 他に、中村伸郎や山田五十鈴ら。
 戦後の日本がまだまだ貧しかった頃に育った、この世代が、いまや第一線から退場してしまいましたね。
 木下のヒューマニズム全開です。
 東野や望月は、こういう役をさせると、まさにうってつけです。
 
 

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