Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

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 今日は入学式でした。夜は久しぶりに自宅でゆっくりDVD。
 ティム・ロビンソン監督・脚本『ボブ・ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』(1992年、アメリカ)。
 1990年の米中間選挙。フォークシンガーで億万長者のボブ・ロバーツ(ロビンソン)が、ペンシルヴァニアから上院議員に立候補した。愛国心や麻薬の撲滅を謳っているが、選挙参謀は麻薬密輸で富を築いた疑いがある。その上、破綻した大手金融機関からも大口の不正融資を受けていた疑いが。
 左派のジャーナリスト・ラブリンがこれらのスキャンダルを追及する。そこにロバーツ暗殺未遂事件が起こり、ラブリンが現行犯逮捕される。ロバーツは悲劇のヒーローになって、現職を破り当選を果たす。ほどなく、ラブリンは釈放されるが、ロバーツの崇拝者に暗殺されるのだった。ほどなく、湾岸戦争が勃発する。
 陰謀とスキャンダル、暗殺といったアメリカ政治のお馴染みのイメージの羅列だが、冷戦後(あるいはレーガン後)の方向を見失ったアメリカの様子が伝わってくる。選挙スタッフの一人は下手な日本語で株の売り買いをしているし、事務所には寿司の出前が。
 ポピュリスト政治の恐ろしさも示しています。これはもう、日本でも他人事ではありません。
 
 
 韓国からの帰途にDVD。
 リチャード・アッテンボローの監督第一作『素晴らしき戦争』(1969年、イギリス)。
 第一次世界大戦をコメディ仕立てのミュージカルで批判した作品。
 一方で、皇帝や国王、外交官、さらに、イギリス軍部内でのフレンチ元帥(ローレンス・オリヴィエ)やヘイグ将軍(ジョン・ミルズ)らの権力闘争と虚栄心、他方で、熱狂のうちに徴兵に応じたスミス家の若者たち(コリン・ファレルら)の残酷な運命を描いている。
 赤いケシの花が死の象徴として、しばしば登場する。
 他に、ジョン・ギールグッドやダーク・ボガード、ヴァネッサ・レッドグレーブら。
 鮮やかな映像が、人間の愚行と残酷を映し出します。
 京都シネマへ。
 ヴィセンテ・アモリン監督『善き人』(イギリス、ドイツ、2008年)。原題はシンプルに"Good"
 ナチスが政権をとった頃のドイツ。ハルダー(ヴィゴ・モーテンセン)は大学で文学を教える助教授で、ナチスを嫌っている。だが、彼の書いた尊厳死の小説がヒトラーやゲッペルスに気に入られ、親衛隊の将校にされてしまう。この間、彼は美しい女子大生アン(ジョディー・ウィッテカー)との不倫に溺れ、妻と離婚する。病気の母とも死別する。
 かつての戦友で精神科医のモーリス(ジェイソン・アイザックス)はユダヤ人で、海外亡命のため、ハルダーに助けを求める。だが、彼は友の頼みを果たせなかった。やがて、ユダヤ人迫害が本格化し、モーリスは行方不明に。ハルダーは強制収用所までモーリスを捜し求める。
 主人公は信念と家族、そして友情を次々に失っていく。しかし、彼は決して悪意の人ではない。むしろ、どこにでもいる中途半端な善人であり、われわれの化身だ。
 モーテンセンがこの頼りない主人公を好演している。最近観た"Dangerous Method"での演技もよかった。
 音と記憶が結びつく。
 アウシュビッツを見学したばかりだったので、強制収用所のシーンはこれまで以上にリアルに感じられました。

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