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久しぶりに京都文化博物館へ。
内田吐夢監督『たそがれ酒場』(1955年、新東宝)。
大衆酒場が舞台。
常連客の梅田画伯(小杉勇)は、自分の戦意高揚の絵画が若者を戦場に駆り立てたことを後悔し、絵筆を折っている。酒場の専属ピアニスト遠藤は往年のオペラ歌手だが、弟子に離反され妻に裏切られて落剝し、今では若い健一(宮原卓也)を育てることだけが生きがいだ。
ウェイトレスのユキ(野添ひとみ)はやくざの森本(丹波哲郎)に言い寄られているが、別の青年(宇津井健)と駆け落ちをしようとしている。ところが、田舎の母親が重病だとの知らせが舞い込む。さらに、ストリッパーのエミー・ローザ(津島恵子)は刃傷沙汰に巻き込まれる。
客の一人(高田稔)は音楽界の重鎮で、健一をスカウトしようとする。しかし、実は彼は遠藤を裏切った昔の弟子だった。梅田の説得で、遠藤は健一を送り出すことにするのだった。
旧世代が新世代に肥やしになろうとする、戦後日本の物語。
居酒屋だけが舞台で、その半日の人間ドラマが巧みに描かれている。
宮原の美声はさすが。
小杉は渋い味を出しています。
津島もお嬢様女優だと思っていたら、ストリッパー役を堂々とこなしています。
他に、多々良純や江川宇礼雄、東野英治郎、それに天知茂も端役で一瞬登場します。
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