Koji Murataの映画メモ

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 自宅でDVD。
アレックス・コックス監督 『レポマン』(1984年、アメリカ)。
 レポマンというのは、ローンを支払わない客の車を盗む仕事。
 失業中の若者オットー(エミリオ・エステヴェス)は、ふとしたことからレポマンになる。その頃、謎の科学者が宇宙人の死体をトランクに積んで逃走中だった。政府の秘密機関が彼を追っている。
 科学者の乗っている自動車は64年型シェビー・マリブで、2万ドルの賞金がかけられている。この車を秘密機関やレポマンたちが追う。
 最後には、オットーを乗せた車はUFOのように光り輝きながら空中に飛び立っていく。
 B級映画ながら、不思議な光彩を放っています。
 レポマンという仕事自体が過剰消費社会のアイコンであり、80年代への風刺でしょう。
 パンクや雑貨店強盗、怪しげなテレビ伝道師なども、80年代の影絵です。
 レポマンはrepossessから来ていますが、宇宙人の死体は宇宙に所有権回復されたわけです。
 京都シネマへ。
 イラン・デュラン=コーエン監督『サルトルとボーヴォワール』(2006年、フランス)。
 哲学者で作家のシモーヌ・ド・ボーヴォワール(アナ・ムグラリス)とジャン=ポール・サルトル(ロラン・ドイチェ)の出会いと契約結婚、そして実存主義での成功までが描かれている。サルトルはボーヴォワールを愛しながらも、次々に新しい女性と関係をもつ。ボーヴォワールもアメリカで作家のオルグレン(カル・ウェーバー)と出会い、愛される喜びを知るが、サルトルやパリを捨てられない。
 不思議な男女の愛のすれ違いに、第二次世界大戦が重なり、フランソワ・モーリヤックやカミュなど著名人が交差する。
 サルトルの容姿に対するコンプレックスを、もっと踏み込んで描写してもよかったのではないか。
 ヨーロッパ知識人とアメリカ文化の微妙な関係が伝わってくる。
 ただし、本作は愛をテーマにはしているが、哲学は格段に描かれていない。

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