Koji Murataの映画メモ

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 今日もシネヌーヴォへ、。
 成瀬巳喜男監督『鰯雲』(東宝、1958年)。
 厚木付近の農村が舞台。
 八重(淡島千影)は戦争未亡人で、口うるさい姑(飯田蝶子)と一人息子の世話をしながら、畑仕事をしている。そんな八重は農村生活の取材にやって来た新聞記者(木村功)と不倫関係に。
 八重の兄(中村雁治郎)は没落地主で、長男(小林桂樹)の結婚式の費用ねん出に頭を痛めているが、子供たちは旧弊な父から離反していく。
 結局、兄は三男の学資のために田畑の一部を手放し、八重の不倫相手も東京本社に転勤していく。
 いつもとかわらない鰯雲が、農村を包んでいる。
 淡々と、それでいてユーモラスに戦後の農村の世代間の葛藤や都鄙の感を描いています。
 田園風景の美しいこと。
 雁治郎の演技も見事なものです。
 それにしても、淡島や司葉子がどう見ても農家の主婦には見えませんでした。
 他に、杉村春子や清川虹子、新玉三千代ら。
 八重の農家の年収が35万円と試算されています。
 農地改革が背景にあり、税金の話がよく出てきます。
 シネヌーヴォへ。淡島千影追悼特集です。
 青柳信雄監督『チャッカリ夫人とウッカリ夫人 夫婦円満の巻』(東宝、1956年)。
 ラジオ東京の人気番組の映画化。
 チャッカリ家(佐野周二と淡島)、ウッカリ家(本郷秀雄と久慈あさみ)はお隣同士で、夫は会社でも同僚だ。普段は仲良く付き合っているのだが、社長(江川宇礼雄)の愛人(藤間紫)対策にウッカリ氏とチャッカリ氏が駆り出され、また課長の椅子を競うことになったため、険悪なムードに。
 しかし結局、課長の椅子は別人(天津敏)に。夢破れた両家は再び仲良くピクニックに出かけるのだった。
 チャッカリ家は洋風、ウッケリ家は和風です。
 アサヒ・ビールとバヤリースの宣伝がたっぷり。
 チャッカリ家の子役に松島トモ子。
 淡島と久慈は宝塚で同期でした。
 脇役の本郷がこんな大きな役をやっているのを初めて観ました。
 課長になったらタバコはピースにという話ですから、ピースは少しは高級な銘柄だったのでしょうか。

5月11日邦画33

 東京に向かう車中でDVD。
 田坂勝彦監督『秘伝月影抄』(大映、1956年)。
 宮本武蔵(黒川弥太郎)が尾張徳川藩に仕官を求めるが、指南役の柳生(佐々木孝丸)との試合は果たせなかった。武蔵は弟子の綱四郎(勝新太郎)に後事を託して尾張を去る。
 綱四郎は柳生の二男・兵介(市川雷蔵)とライバル関係にある。兵介が若君(林成年)の指南役として江戸に同行することになり、しかも芸者のさん(立花宮子)も兵介を慕っていることを知り、綱四郎はついに兵介に決闘を挑むのだった。
 他に三津田健や香川良介、伊達三郎ら、お馴染みの脇役たち。
 雷蔵と勝新もライバル関係にありました。勝新の雷蔵へのコンプレックスがよくわかります。
 それにしても、女優陣はほとんど知らない人ばかりでした。

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