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節分ですね。
先週、金沢の映画館で、山田洋次監督『小さいおうち』を観ました。瀟洒な赤い屋根の洋館は、私にとっては少しも「ちいさいおうち」ではありません。
それでも、若い日のタキを演じた黒木華のかわいいこと!
タキと出征前の板倉の間に何があったのか?戦後、二人は会っていたのか?ちょっとしたミステリーです。
槁爪功演じる老作家や米倉斉加年(久しぶりに観ました)演じる晩年の恭一の口から、戦時下の世相風潮への批判が語られます。山田監督が現在の世相風潮に対して言いたいことなのでしょう。他方で、若者(妻夫木聡)が親戚の老人(晩年のタキ=倍賞千恵子)の過去をさぐるという構図は、『永遠のゼロ』と同じ懐古趣味で、ここでは山田監督も時代の風潮に身を委ねている感があります。
タキは恭一より10歳は年上だと思いますが、倍賞と米倉では無理がありますね。
京都文化博物館で、堀川弘通監督『あすなろ物語』(1955年、東宝)。原作は井上靖。
祖母(三好栄子)の手で育てられた梶鮎太少年の成長の物語。三部構成で、それぞれ年上の個性的な美女との出会いと別れがある。岡田茉利子、根岸明美、久我美子である。「明日は檜になろう」とする翌檜の木に、少年の人生が仮託されている。典型的な教養小説の映画化である。脚本は黒澤明、音楽は早川文雄。
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