Koji Murataの映画メモ

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外国映画 2010年

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 自宅でビデオ。
 ジャン・ドラノワ監督『クレーヴの奥方』(1961年、フランス)。原作はラファイェット夫人による17世紀の小説。脚本はジャン・コクトー。
 クレーヴ公爵(ジャン・マレー)と美しい妻(マリナ・ヴラディ)の結婚を祝う舞踏会。国王も臨席している。ここに遅参した美男子ヌムール公爵(ジャン=フランソワ・ボロン)とクレーヴ夫人は、人目で相思相愛になってしまう。しかし、夫人は夫への操を守る。
 二人の愛を知ったクレーヴ公爵は嫉妬に苦しみ、ついには亡くなる。それ以降、夫人はヌムール公爵と会おうとしない。シャルトル子爵の取り成しで、夫人が翻意し公爵と会おうと決意した時には、すでに夫人は衰弱し死を迎えつつあった。
 これに王家や宮中の人間関係が絡んで、物語が展開する。
 美しい映像と微細な心理描写が楽しめます。
 ジャン・マレーの苦悩する表情は、コクトーのこよなく愛したものでしょう(二人の関係は有名)。
 究極のプラトニック・ラブです。
 当時の室内テニスの様子が描かれています。壁でボールを反射させて、相手のコートに打ち込みます。観客は網のボールよけを携帯しています。
 王妃付の小人の道化が不気味で、毒を吐き続けています。
 1999年にはリメイクされたそうです。

 午前中に京都シネマで1本。
 ファン・ホセ・カンパネラ監督『瞳の奥の秘密』(2009年、アルゼンチン)。
 退職した裁判所書記官ベンハミン・エスポシド(リカルド・ダリン)が、かつての上司イレーネ・ヘイスティングス検事(ソレダ・ビジャミル)を訪問する。ベンハミンは25年前の殺人事件を小説にしようとしている。
 若く美しい人妻がレイプされ殺された。彼女のアルバムの写真から、ベンハミンは被害者の幼馴染ゴメス(ハビエル・ゴディーノ)が犯人だと目星をつける。写真の中で、男がいつも被害者を見つめいていたからだ。「瞳は雄弁だ」と、ベンハミンは言う。
 犯人は逃走し、事件は一度迷宮入りする。だが、被害者の夫モラレス(パブロ・ラゴ)は一年も駅を見張って、犯人を捜す。ベンハミンはイレーネに捜査の再開を求め、同僚のパブロ(ギレルモ・フランチェラ)とともに、ついにゴメスを逮捕した。
 ところが、ほどなくゴメスは釈放されてしまう。革命分子の暗殺に有用と、政府が判断したからだ。今度は、ベンハミンの家で、パブロがゴメスの一味に殺されてしまう。復讐を恐れて、ベンハミンも地方に身を隠さなければならなくなった。
 それから25年。ベンハミンは人生の虚しさを痛感して、もう一度事件を捜査しようとする。
 驚くべき事件の展開。
 そして、「恐ろしい」が「愛している」に代わる、ベンハミンとイレーネとの時間と身分を越えた愛が花開く。
 巧みなプロットと端正な映像、それに格調高い音楽。
 俳優たちも情熱と抑制を併せ持っています。
 アカデミー外国作品賞など多くの賞に輝いた傑作です。
 ラテン映画も大したものですね。

 今夜は自宅でビデオをもう一本。
 ラウール・ウォルシュ監督『戦場を駆ける男』(1942年、アメリカ)。
 ロナルド・レーガンの出演作品ですので、私にとっては半ば「研究」です。
 第二次世界大戦中、イギリス空軍はフォーブス大尉(エロール・フリン)らにドイツの軍事施設の爆撃を命じる。だが、彼らの飛行機は撃墜され、フォーブスやハモンド中尉(レーガン)、フォレスト中尉(アーサー・ケネディ)ら5人が、バウマイスター少佐(レイモンド・マッシー)の捕虜になる。
 しかし、彼らはドイツ軍の手から脱走し、ドイツ軍の軍服に身を包んで、なんとベルリンに侵入。そこで、ドイツの化学工場を破壊する。
 さらに、彼らはドイツ人レジスタンスのブラームス嬢(ナンシー・コールマン)の助けを借りて逃走を続ける。この間、下士官2人が命を落とすが、フォーブスら3人はバウマイスターの追及を逃れ、爆撃機を奪い返してイギリスに戻るのだった。
 フリンがオーストラリア人、レーガンがアメリカ人、ケネディがカナダ人という設定。因みに、フリンは本当にオーストラリア人です。5人の中で、フリン演じるフォーブスだけがドイツ語を話せるという設定で、実際けっこう堂々と話しています。
 ドイツのレジスタンスが強調されているのが、ユニークなところか。
 フリンの最後の科白 「次はジャップたちの番だ」。
 

 自宅に戻るまでにDVDをもう一本。なんという執念!
 キャス・ワーナー・スペリング監督"The Brothers Waner"(2008年、アメリカ)。
 アメリカの映画会社ワーナー・ブラザーズを創設した4兄弟をめぐるドキュメンタリー映画です。
 ハリー、アルバート、サム、それにジャックの4人は、もともとはワンスコラサーという名のユダヤ人移民の子供でした。彼らは協力して映画会社を設立し、困難を乗り越えて大きくしていきます。しかし、その間にサムは病死し、長兄のハリーと末弟のジャックの対立が深まっていきます。
 多くの関係者がインタビューに答えており、その中には最近亡くなったデニス・ホッパーも含まれています。
 また、ワーナー・ブラザーズが製作した多くの名画のダイジェスト・シーンを観ることもできます。
 「アメリカでは、ユダヤ人が映画を作り、カトリックがそれを検閲して、プロテスタントが観客として楽しむ」と、ある映画史家が語っています。アメリカ映画史のいい勉強になりました。
 因みに、監督は長兄ハリーの孫に当たります。

 3本目は、リドリー・スコット監督『ロビンフッド』(2010年、アメリカ)。
 日本では12月に公開だそうです。
 13世紀のイングランドが舞台です。ロビンフッドといえば、御伽噺のような二枚目エロール・フリンが有名ですが、本作のラッセル・クロウは土に塗れた男の匂いがするといった感じです。また、時代背景として、リチャード獅子心王の十字軍遠征の失敗や続くジョン王の圧政(これがマグナカルタにつながる)が描かれています。さらに、ロビンフッドの秘められた生い立ちまで語られます(これはできすぎの感あり)。
 スコット監督らしく、戦闘シーンも壮大です。
 共演もケイト・ブランジェット、ウィリアム・ハート、そして、マックス・フォン・シドーと豪華です。特に、シドー演じる盲目の老貴族は、さすがに貫禄です。


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