Koji Murataの映画メモ

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外国映画 2010年

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 松江に向かう車中でDVDを一本。
 ロマン・ポランスキー監督『チャイナタウン』(アメリカ、1974年)。
 1930年代のロサンジェルス。
 私立探偵ギテス(ジャック・ニコルソン)は、かつてチャイナタウン担当の警官だった。ある日、彼はある夫人から夫の浮気調査を依頼される。夫は市の水力電気部長モーレイだ。ギデスが浮気の証拠を押さえ、それが新聞にもリークされる。ところが、本物のモーレイ夫人(フェイ・ダナウェイ)が現われ、ギデスを告訴するという。
 やがて、モーレイの水死体が発見された。事件の背後には、ダム建設をめぐる巨大な陰謀がうごめいていた。ギデスは徐々にモーレイ未亡人と親密になるが、実は事件の糸を引いていたのは、未亡人の父でロスの有力者クロス(ジョン・ヒューストン)だった。
 さらに、衝撃的な近親相姦の秘密と、チャイナタウンでの悲しいラストが待っていた。
 作中ギデスは悪党に鼻を切りつけられる。そのため、鼻に大きな絆創膏を貼っている。この悪党を演じたのが、ポランスキー監督自身である。
 ニコルソンもダナウェイも力演で、ヒューストンは怪演。
 ロバート・タウンがアカデミー脚本賞を獲得して、『ゴッドファーザー』に一矢報いた作品でもある。

 今夜は自宅でDVD。
 カール・テオドール・ドライヤー監督『裁かるるジャンヌ』(1928年、フランス)。
 ジャンヌ・ダルク映画の中でも異色の作品です。
 捕らえられたジャンヌ(ルイーズ・ルネ・ファルコッティ)は宗教裁判にかけられ、一度は過ちを認めるが翻意し、火あぶりの刑に処せられる。異端審問官たちの顔が次々に大写しになり、恐怖に涙するジャンヌの髪の毛が無残に切り落とされていく。
 ルドルフ・マラのカメラワークは見事。サイレント末期の実験作とのことです。
 因みに、監督はデンマーク人です。

 9.11から9年経ちました。
 さて、夕刻、駅前シネマに。
 エリック・ロメール監督『獅子座』(1962年、フランス)。
 売れない音楽家のピエール(ジェス・ハーン)は、叔母の莫大な遺産を相続することになる。早速、仲間を集めて大騒ぎだ。8月に40歳の誕生日を迎える直前のことだった。彼の星座が獅子座である。
 ところが、もう一人の従兄弟が財産を独占することになる。ピエールはアパートを追われ、ホテルを転転とする。友人たちから金を借りようにも、みな夏のバカンスに出てしまっている。
 ついに、ピエールはルンペン生活を送るようになる。その頃、件の従兄弟が交通事故死し、遺産はすべてピエールのものに。しかし、何も知らないピエールの惨めな生活は続く。8月22日の夜、たまたま友人が彼を発見、ピエールは獅子座の強運を喜ぶのだった。
 だんだん恥も外聞もなくしていく主人公の姿が哀れです。そこにヴァイオリンの切ない演奏が重なります。
 パリの町並みを十分堪能できるのも魅力です。
 ロメールの監督第一作とか。

 自宅でゼミ生諸君とDVD。
 カンヌ映画祭60周年を記念して、2007年に作られた『それぞれのシネマ』。以前、ある方から送っていただいたものです。
 映画館を共通のテーマにして、世界の巨匠33人が3分の短編を綴っています。日本からは、北野武監督が「素晴らしき休日」を。他にも、アンゲロプロスやクローネンバーグ、ポランスキー、ルルーシュ、デヴィッド・リンチ、ガス・ヴァン・サント、ヴィム・ヴェンダースなど、錚々たる名前が続きます。
 ストーリーやオチのあるものもないものもありますが、それぞれの社会にとって映画と映画館がどのように位置づけられているのか、なんとなく伝わってきます。
 一番素直に楽しめたのは、ポランスキーの「エロチックな映画」でした。
 多くの短編映画の中で、昔の映画が巧みに使われていました。
 また、ミシェル・ロンスデール(しかも、チリの監督の作品!)やジャンヌ・モローら、懐かしい俳優たちの顔を観られたのも、収穫でした。

 夕刻、京都駅前シネマに。今度はフランス映画祭です。
 ジャン・ルノワール監督『フレンチ・カンカン』(1954年、フランス)。
 1880年代のパリ。興行師のダングラール(ジャン・ギャバン)は経営に行き詰まり、新たに発見したニニ(フランソワーズ・アルヌール)にフレンチ・カンカンを仕込んで一山当てようとする。だが、ムーランルージュ劇場の竣工の日に、痴話喧嘩に巻き込まれて入院する羽目に。
 退院してみると、愛人ロラ(マリア・フェリクス)の嫉妬から、出資者が引き上げ、ダングラールは破産する。だが、そんな中で彼はニニと結ばれるのだった。
 ニニに一目惚れした某国のアレクサンドル王子が出資を約束するが、再びロラの妨害で、ニニがダングラールの愛人だと知らされ、王子は自殺未遂を。一命をとりとめた王子は、ダングラールにすべてを託して去っていく。
 いよいよムーランルージュの開幕だ。今度はニニがダングラールと別の歌手との間に嫉妬するが、それも束の間、フレンチ・カンカンは大成功となる。
 これぞフランス映画!恋と踊りと歌との楽しく美しいお話。
 踊り子たちの脚のよく開くこと!
 渋さの中に愛嬌のある中年のジャン・ギャバンは、フランスの片岡千恵蔵といったところです。
 エディット・ピアフも登場して、歌声を披露しています。
 


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