Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

外国映画 2010年

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 シネマート六本木で試写会に。
 トム・フォード監督『シングルマン』(2009年)。
 1962年のある朝。ジョージ(コリン・ファース)はカリフォルニアの大学教授で、16年同棲したパートナーのジムを数か月前に亡くした傷心から立ち直れずにいる。美貌の大学生ケニー(ニコラス・ホルト)やセクシーなスペイン人カルロスとの出会いがあるが、ジョージの心は晴れない。彼は自殺を決意している。その日の夜、約束どうり、昔からの女友達チャーリー(ジュリアン・ムーア)の家を訪問し、また、ケニーの不意の来訪を受けるのだが。
 この一日の出来事に過去の回想が織り込まれていく。
 美しい映像です。
 ファースは好演、ヴェネチアでは主演男優賞を獲得しています。
  ジョージの隣家は絵に描いたような中産階級で、アメリカ社会の規範を象徴しています。
 それにしても、この大学教授の暮らしはかなりリッチで、うらやましい。
 キューバ・ミサイル危機が背景になっています。「未来は死だ」−この言葉は暗示的です。
 監督は著名なファション・デザイナーだそうですね。
 「恋人はバスと同じだ。待っていれば次が来る」−これはカルロスのお母さんの言葉だそうです。
 秋口に一般公開とか。
 すごい雨でしたね。
 こんな日は自宅でビデオにかぎります。
 フリッツ・ラング監督『飾窓の女』(1944年、アメリカ)。 
 ウォンリー(エドワード・G・ロビンソン)は、大学で心理学を教える中年の助教授だ。家族が旅行に出かけたので、クラブで地方検事(レイモンド・マッセイ)と医者の友人たちと歓談することに。
 少し飲みすぎて帰宅するところで、ウォンリーは飾窓の美しい肖像画に見とれる。すると、そこに本人(ジョーン・ベネット)が現れる。誘われるままに彼女のアパートに。ところが、そこに彼女の愛人がやって来て、ウォンリーに襲いかかる。ウォンリーは男を近くにあったハサミで殺してしまった。ウォンリーは死体を遺棄して、女とは二度と会わない約束をする。
 ウォンリーは友人の地方検事から捜査情報を耳にして、多くの証拠を残したことに焦っていく。女も被害者のボディーガードから恐喝される。ウォンリーと女は脅迫者を毒殺しようとするが、失敗する。失意のウォンリーは自ら毒をあおるのだが。
 実は、これがすべてクラブで飲みすぎてうたた寝した間の夢だったのだ。
 堅物の妄想、恐るべし!
 最後のオチには唖然としましたが、途中はリアルな展開のサスペンスになっています。
 さすがにラング監督は、心理描写には長けています。
 ベネットの妖艶さが印象に残る作品でした。
 
 
 
 皆さん、お祝いの言葉をいただき、ありがとうございました。
 自宅でビデオ。
 ハワード・ホークス監督『ヒズ・ガール・フライデー』(アメリカ、1939年)。
 何度もリメイクされているスクリューボール・コメディーで、テンポのいい会話で有名。タイトルは「彼の女性秘書」という意味。
 「モーニング・ポスト」紙の有能な女性記者ヒルディ(ロザリンド・ラッセル)は、編集長のウォルター(ケリー・グラント)と離婚したばかり。彼女は記者生活に疲れ、保険業者のブルース(ラルフ・ベラミー)と結婚しようとしている。
 だが、ウォルターは彼女に記者としても女性としても未練がある。そこで、明日死刑予定の囚人ウィリアムズの取材を、強引にヒルディに依頼する。選挙を前にした市長は、彼を死刑にしたがっているが、どうやらウィリアムズは無実のようだ。彼は脱獄して、ヒルディのいる記者クラブに逃げ込んでくる。こうなると、特ダネをめざす彼女の記者魂に火がついてしまう。もうブルースどころではない。
 ついに、ウィリアムズは保安官に発見され、ヒルディとウォルターも犯人隠匿の罪で逮捕される。だが、知事の発行した死刑執行猶予の令状を、市長と保安官が無視していたことが発覚して、形勢は逆転する。
 ウォルターとヒルディは再婚を決意し、特ダネをめざして新婚旅行に旅立っていく。
 特ダネのためなら殺人以外はなんでもやる――新聞記者の強欲さをテーマにしています。
 もともとは舞台劇です。
 4年次演習でデイビス・グッゲンハイム監督『不都合な真実』(2006年、アメリカ)を観賞。
 周知のようにアル・ゴア元副大統領は、2000年の米大統領選挙でブッシュに敗れた。だが、ゴアは地球環境問題をライフワークとして、世界各地でスライド講義を展開していく。地球温暖化こそ、多くの政治家や企業家が認めようとしない「不都合な真実」である。その講義内容と、ゴアの個人史が交差して進行する。
 かつて信じられなかった危険性がのちに強く意識されることは、よくあることだ。喫煙と発ガンの因果関係がそうだろう。ゴアの姉も愛煙家で肺がんで苦しみながら亡くなったという。
 世界各国の面積を経済規模で示すと、小さな日本が大国とわかる。ライシャワー元駐日米大使が、そんな世界地図を作成して日本人の自信を喚起したのは、1960年代の初頭だった。ゴアのスライド講義では、温室効果ガスの排出量で各国を示した世界地図が提示されている。これでは、日本は小国でありたいものです。
 おそらく、ブログの意義は、多数の方と交流することだと思います。このブログも、私の備忘録(メモ)であると同時に、皆さんの交流のための話題提供を目的としています。特に事情がないようでしたら、コメントは公開でお願いします。
 
 新居浜への出張時にDVD。
 ニコラス・メイヤー監督『ザ・デイ・アフター』(1983年、アメリカ)。
 ヨーロッパ問題をめぐって米ソの緊張が激化し、ついに核戦争になってしまう。カンサス州のローレンス近くには核ミサイル発射基地があり、ソ連の核攻撃を受ける。一瞬にして多くの人々の命が奪われ、町は廃墟と化す。
 ダールバーグ一家は地下室に篭って生き残る。カンザス大学病院の医師オークス(ジェイソン・ロバーツ)は自らも被爆しながら、大学病院で同僚たちと必死の治療活動に従事する。死期を悟った彼は、自宅のあったカンザス・シティーに向かうが、そこも廃墟になっていた。
 もともとはテレビ映画で、全米で46%の視聴率を獲得し、レーガン大統領さえも驚愕させた作品です。
 今から観るとそれほど衝撃的ではありません。しかも、日本人は広島や長崎を題材にした優れた原爆ものの映画を知っています。
 オークス夫妻はキューバ・ミサイル危機も経験し、核戦争をするほど人類は愚かではないと信じていましたが、この期待は裏切られました。
 しかし、この艱難にあっても、アメリカ人はジョークを忘れません。被爆者たちが病院に殺到してくるという報に、看護婦がオークス医師に言います。「いまさら歯医者になろうとしても手遅れです」。

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