時差ボケを活用して深夜にDVD。
ロッド・ルーリー監督・脚本『ザ・コンテンダー』(2000年、アメリカ)。「競争者」の意味です。
副大統領が急死して、二期目半ばのエヴァンス大統領(ジェフ・ブリッジス)は後任を指名しようとしていた。有力視されるヴァージニア州知事ハサウェーが、事故で川に転落した車から女性を助けようとするが、女性は死んでしまう。知事を英雄視する向きもあったが、大統領はこれをスキャンダルと考え、オハイオ選出の女性上院議員レイン・ハンソン(ジョーン・アレン)を指名した。下院の有力者ルニヨン(ゲリー・オールドマン)は大統領への復讐のため、副大統領承認の聴聞会で、学生時代の彼女のセックス・スキャンダルを持ち出して攻撃する。
ハンソンは沈黙を貫くが、徐々に追い詰められていく。大統領はハンソンの指名を撤回して、ハサウェーの再指名を考え始める。しかし、FBIの捜査により、知事の遭遇した事故が実はヤラセだったことが判明する。しかも、ハンソンのスキャンダルも捏造だった。女性だという理由で性的問題を攻撃されることに反発して、彼女は黙秘を貫いていたのだ。大統領は議会に赴き、ハンソンの指名承認を呼びかけ、喝采を浴びる。ルニヨンは逃げるようにその場を立ち去るのだった。
よくできた政治映画ですが、最後がいかにもアメリカ的なハッピー・エンドです。
ブリッジスはしたたかな大統領を好演していますし、オールドマンも卑劣な政治家を巧みに演じています。アレンもいい。
他に、ルニヨンとホワイトハウスの双方から圧力をかけられて苦しむ若手下院議員に、クリスチャン・スレーター。
ハンソンの6歳になる息子が大統領に言う。「大統領より副大統領のほうがいいんだ」。「なぜ?」と大統領。「だって暗殺されないから」。
大統領は議会での演説でナポレオンを引用します。「なぜ偉大な政治家は少ないのか。権力を獲得するには姑息な手段が必要だが、権力は偉大に行使しなければならない。この双方を兼ね備える人物は少ない」。なるほど。
因みに、2000年公開の映画で、エヴァンス大統領は民主党ですから、ブッシュの落選を前提にしているのでしょうか。さすがは反共和党のハリウッド!
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