|
帰国して自宅でビデオを一本。
山本薩夫監督『真空地帯』(1952年、新星映画)。原作は野間宏。
いわゆる独立プロによる反戦映画です。前々から観ようと思いながら、なかなかその気になれなかった作品です。
昭和19年、大阪にある陸軍のある部隊。木谷一等兵(木村功)は、かつて林中尉(加藤嘉)の財布を盗んだという冤罪で陸軍刑務所に入れられていたが、刑期を終えて部隊復帰した。木谷に理解を示すのはインテリの曽田一等兵(下元勉)ぐらいで、隊内には下士官や古参兵によるいじめとしごきが蔓延していた。
やがて、木谷らに南方行きの命令が下る。木谷は病気で戦地から戻った林に復讐するが、かつての事件の背景には師団内の陰謀があったことを知る。絶望した木谷は脱走を試みるが果たせず、南方に送られていくのだった。
いじめとしごきと陰謀だけの男の世界。
とりわけ、低学歴者の高学歴者への嫉妬といじめは根深い。
日本社会というのは、今も昔も下士官中心社会のようです。
岡田英次、神田隆、三島雅夫、金子信雄、西村晃、佐野浅夫、花沢徳衛ら、日本映画の脇役総出演といったところ。存命なのは佐野さんだけか。
ただ一人登場するの女性は、飛田新地の女郎・花枝役の利根はる恵。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー




