Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

邦画 2010年

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 京都駅前シネマへ。
 大映特集。
 衣笠貞之助監督・脚本『新・平家物語 義仲をめぐる三人の女』(大映、1956年)。原作は吉川英治。
 木曽義仲(長谷川一夫)は倶利伽羅峠の戦いで平家を破り、京の都を占領する。しかし、都の貴族と民は義仲たちを「山猿」と軽蔑し、義仲らもそれに強く反発する。やがて、頼朝の兵が京に迫り、義仲は都を捨て、ついには追っ手に討たれるのだった。
 義仲の内妻・巴御前に京マチ子、女兵・山吹に山本富士子、さらに関白基房(柳永二郎)の娘・冬姫に高峰秀子。これがタイトルの由来だが、中身ははるかに男性中心。
 他に、志村喬、大河内伝次郎、進藤栄太郎ら、渋い顔ぶれ。
 倶利伽羅峠の戦いは迫力があるし、さすがは大映で美術は見事。
 しかし、長谷川に田舎者は不向き、山本も汚れ役には似合わない。
 さすがに、長谷川は誰かに斬られて死んだりはせず、弓に射られて落命します。
 中世絵巻で話題を呼ぼうという、当時の大映の二番煎じ的な発想も見え隠れします。

 自宅でDVD。
 福田純監督『惑星大戦争』(東宝、1977年)。
 1988年。地球は宇宙人の攻撃にさらされていた。
 国連宇宙局は滝川博士(池部良)に宇宙船轟天の完成を依頼し、博士は三好(森田健作)や室井(沖雅也)、それに娘のジュン(浅野ゆう子)ら乗組員を結集する。
 轟天は敵が本拠地を置く金星に向かい、敵の大魔艦との一騎打ちに臨むのだった。
 『スターウォーズ』の日本公開に便乗し、『宇宙戦艦ヤマト』を模倣した駄作。
 特撮は驚くほどお粗末。
 これに池部や千葉県知事が大真面目に出演している。
 それにしても、若い頃の浅野ゆう子はセクシー。沖雅也も懐かしい。
 先日亡くなった池部の出演作というだけの理由で、選んでみました。
 他に、平田昭彦や大滝秀治ら。
 池部は大滝より7歳年長で、この作品当時は59歳だが、大滝より若く見えてしまう。

 松山の映画館で、豊島圭介監督『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(2010年)。原作は北尾トロ。
 売れない脚本家の南波(設楽総)は、女性プロデューサー(鈴木砂羽)の依頼で裁判映画の脚本を書くために、裁判の傍聴を始める。そこで、彼は西村(蛍雪二朗)ら傍聴マニアの「ウォッチメン」と出会う。しかも、裁判所にはマリリンと呼ばれる美人検事(片瀬那奈)も。
 だがある日、南波はマリリンに「他人の人生を高見の見物しておもしろいですか?」と言われる。ショックを受けた南波を西村たちが励まし、連続放火事件で冤罪に問われている若者とその母親を助けようと持ちかけるのだが。
 果たして、「ウォッチメン」たちは奇跡の逆転無罪裁判を目撃できるのか?
 平板なコメディですが、裁判について多くのことを教えてくれます。
 確かに、訴訟大国アメリカに比べて、日本では裁判関係の映画はまだまだ少ないようです。
 蛍が気障な紳士を好演しています。
 

 自宅で久しぶりに邦画のビデオを。
 成瀬巳喜男監督『放浪記』(宝塚映画、1962年)。原作はもちろん林芙美子。
 貧しい芙美子(高峰秀子)は、母(田中絹代)と行商をして暮らしてきた。生活に窮してカフェで女給として働いていた時、文学好きの彼女は、詩人で俳優の伊達(仲谷昇)と知り合い同棲するが、やがて裏切られる。再びカフェに戻って、芙美子は今度は貧乏文士の福地(宝田明)と同棲する。だが、福地は肺病を患っており、荒んだ生活を送っていた。
 やがて、芙美子は自らの窮乏生活を綴った「放浪記」で一躍世に出るのだった。
 他に、加東大介、小林桂樹、伊藤雄之助、草笛光子ら。
 貧困に苦しみ男に悩む女流作家を、高峰が巧みに演じている。
 以前、母を伴って森光子の舞台を観たことを思い出しました。
 本作を含めて、「放浪記」は3度映画化されています。
 それにしても、成瀬監督はよほど林芙美子が好きだったのでしょう。彼女の小説を何本も映画化していますね。

11月9日 邦画101

 自宅でDVD。マキノ雅弘監督『日本侠客伝 浪花編』(1965年、東映)。
 大正9年の大阪湾。沖中氏の世界。
 横浜の藤川(高倉健)は弟を事故で亡くして、遺骨を貰いに来る。当地では、堅気の半田組(組長は内田朝雄)の縄張りを、ヤクザの新沢組(組長は大友柳太郎)が狙っている。藤川の弟も新沢組で働いていて亡くなったという。
 藤川は弟の仲間だった寅吉(長門裕之)らに合流し、半田組を支える和田島(村田英雄)の下で働くことに。だが、その和田島が殺されてしまう。さらに、寅吉も恋人の女郎(八千草薫)と廓を足抜けしようとして、新沢たちに殺されてしまう。
 その頃、新沢組の元代貸し(鶴田浩二)が戻ってくる。彼は和田島の親友だった。しかも、昔の恋人(南田洋子)を新沢に奪われていた。その元恋人まで殺されたことから、ついに代貸しは新沢に盃を返し、藤川とともに殴りこみをかけるのだった。
 他に、田中春男や笠置シヅ子、里見浩太郎、天津敏ら。
 大阪育ちの鶴田の大阪弁は板についたもの。
 最後にうどん屋で藤山寛美が登場するのも、お愛嬌。
 大友の悪役はミスキャストだが、妙な存在感もある。
 ラストの殴りこみはあっさりしたもので、高倉と鶴田が肩を並べてスクリーンを去って行く。
 


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