Koji Murataの映画メモ

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邦画 2010年

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8月20日 邦画76

 京都駅前シネマいいでしょう。
 私は『細雪』を戦前のものを含めて3本観ています。
 さて、盛岡出張中にDVDを一本。
 内田吐夢監督『大菩薩峠』の第一部(大映、1957年)。
 幕末。虚無の剣士・机龍之介(片岡千恵蔵)の物語。邪剣「音なしの構え」で罪のない人々を殺し、その罪ゆえに無限地獄に陥る。龍之介を兄の仇として追う青年剣士に中村錦之助、龍之介の妻とのちの恋人の二役をこなすのが長谷川裕見子。他に、月形龍之介や大河内伝次郎、千田是也ら。
 以前、市川雷蔵版でも見ていますが、机役は千恵蔵のほうが苦悩に満ちているかも。
 人間関係が複雑なので、一度観ただけでは理解しづらいところもあろう。
 主人公の机は第一部の最後に失明しますが、時代劇のヒーローの多くが身体障害者です。その理由については、筒井清忠『時代劇映画の思想』をご覧ください。
 
 駅前シネマでもう一本。
 島耕ニ監督『細雪』(大映、1959年)。谷崎潤一郎原作の、これまたお馴染みの話だが、時代設定を戦後に移している。戦後の神戸の風景が懐かしい。脚本は八住利雄。
 蒔岡の四姉妹には、轟夕起子、京マチ子、山本富士子、叶順子。カラーが彼女たちとその着物を、美しく映しだしています。轟は旧作では次女を演じていました。
 他に男優陣は、川崎敬三、根上淳、菅原謙二、山茶花究らだが、こちらは少し線が細い。
 全体として、島監督らしく安心できる仕上がりです。
 
 最近、新しい方々にもコメントを寄せていただいているようで、ありがとうございます。
 残暑がまだまだ厳しいですが、皆さんどうぞご自愛下さい。
 
 またまた京都駅前シネマで、衣笠貞之助監督『婦系図 湯島の白梅』(大映、1955年)。
 お馴染み泉鏡花原作で、お蔦(山本富士子)と主税(鶴田浩二)の悲恋の物語。雷蔵主演のものを以前観たことがあるが、この山本=鶴田版のほうが悲恋により焦点をあてている。真砂町の先生を演じた森雅之が風格堂々。他に、杉村春子や沢村貞子、加東大介ら。
 衣笠監督らしく、新派の感じがよくでています。
 花街のお座敷ではなく、学士会館が何度も重要な舞台として登場します。
 二本目は、井上梅次監督『女は夜化粧する』(大映、1961年)。
 赤坂のギター芸者・登子(山本富士子)は、建設会社社長の橋田(森雅之)をパトロンにして、赤坂でナイトクラブ「ゴールデン・ダイス」をオープンすることに。だが、その直後に昔惹かれた作曲家の阿久津(川口浩)がパリから帰国したのを知る。やがて、二人は恋仲に。阿久津は楽団とトラブルを起し、「ゴールデン・ダイム」でピアノを弾くことに。
 女は店と恋とに、男は音楽と恋とに、それぞれ悩む。しかし、登子は愛する人の将来を考えて、別れを告げるのだった。
 他に、上原謙、清水将夫、叶順子、多々良純ら。
 阿久津が登子のために作曲した歌の題名が、「女は夜化粧する」。
 山本演じる主人公が言う。「女は強くなりたい時には、化粧するにかぎるわよ」。
 山本富士子の美貌が頂点だった頃でしょう。彼女の豪華な着物姿も見ものです。
 前半はドライな女、後半はウェットな女の二面性を、山本が巧く演じています。
 京都駅前シネマで2本。
 まず、三隅研次監督『千姫御殿』(大映、1960年)。
 家康(中村鴈治郎)の孫・千姫(山本富士子)は、吉田御殿で若い男たちを夜伽にしては殺しているとの噂が立つ。公儀隠密・喜八郎(本郷功次郎)が探索するが、実は姫に怨みをもつ坂崎出羽守の姉(山田五十鈴)が姫の側近となり、一味と結託して姫の悪評を流していたのだ。
 千姫と喜八郎はお互いに愛し合う仲になる。しかし、家康の死後、幕府は千姫に出家を命じ、喜八郎は切腹を仰せつかるのだった。
 他に、志村喬や滝沢修、滝花久子や中村玉緒ら。
 千姫の不幸と不遇、燃えるような恋が、美しく描かれています。
 昨日観た『暖簾』でもそうですが、雁治郎という役者、臨終の様子を演じさせると天下一品です。

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