Koji Murataの映画メモ

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外国映画 2011年

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 倉敷往復の車内でDVDを一本。
 スタンリー・キューブリック監督・脚本『時計じかけのオレンジ』(1971年、アメリカ)。
 近未来のロンドン。15歳のアレックス(マルコム・マクダウェル)は、仲間たちと放埓のかぎりを尽くしている。ホームレスの老人を襲い、他の無法者集団と抗争し、あげくの果てに郊外の作家の家に侵入して、作家に暴行を加え妻を強姦した。
 やがて、アレックスは仲間の裏切りで逮捕され、殺人罪で懲役14年に処される。時の政府は犯罪撲滅のため、暴力やセックスを嫌悪させるルドヴィコ療法という危険な治療法に着手しようとしていた。アレックスは釈放されることを条件に、この療法の被験者になる。
 出所したアレックスはすっかりおとなしくなったが、両親からは冷遇され、ホームレスに復讐され、警官になった昔の不良仲間に襲われ、逃げ込んだ家は件の作家の屋敷だった。アレックスが自殺未遂事件を起こすと、世論は彼に同情し、政府を非難しだした。そこで、政府はアレックスにもう一度治療を加え、もとのように暴力的で残酷に戻すことにするのだった。
 伝説的な作品です。
 原作者のアンソニー・バージェスは、妻を脱走した米兵にレイプされた経験があります。
 アレックスは超管理社会の受難者キリストであり、最後にサタンに戻ります。
 「雨に唄えば」を唄うアレックスは、ベートーベンの愛好者でもあります。
 彼ら不良たちは、ロシア語と英語の交じった不思議なナットサット言葉という俗語を多用しています。
 「時計しかけのオレンジ」とは変人という俗語だそうですが、本性を奪われ矯正されたアレックスを意味しています。
 
 
 京都みなみ会館へ。
 ペ・チャンホ監督『鯨とり ナドヤカンダ』(韓国、1984年)。
 内気な童貞の大学生ピョンテ(キム・スチョル)は失恋して、家出する。青年は偶然にインテリの浮浪者(アン・ソンギ)に出会い、親分と子分になる。
 二人は売春宿で失語症の少女チュンジャ(イ・ミスク)と出会い、ピョンテは彼女を郷里まで逃がす決意をする。ヤクザに追われながら、三人の奇妙な旅が始まった。
 「鯨とり」というのは、大きな夢をつかむといった意味だそうです。
 最後に少女は言葉を取り戻して母親と再会し、青年は逞しく成長します。
 典型的なロード・ムーヴィです。
 当時、韓国で大ヒットを記録した作品だそうです。
 私は韓国映画には不案内ですが、アン・ソンギは国民的な大俳優なのだそうですね。
 上京中の新幹線でDVDを一本。
 ペドロ・アルモドバル監督『トーク・トゥ・ハー』(2002年、スペイン)。
 ベニグノ(ハビエル・カマラ)は看護士として、愛するアシリア(レオノール・ワトリンク)の介護に当たっている。彼女は4年間も昏睡状態だ。ジャーナリストのマルコ(グリオ・ディネッティ)も取材相手の女闘牛士リディア(ロザリオ・フローレス)と恋に落ちるが、彼女は試合で脳挫傷になり昏睡状態に。アシリアとリディアは同じ病院に入院している。
 ベニグノは毎日無意識のアシリアに話しかけ、やがてマルコとも親しくなる。だが、マルコは事故直前にリディアが前の恋人と関係を修復して自分と別れようとしていたと知り、病院を去る。他方、ベニグノはアシリアをレイプして妊娠させ、逮捕される。
 リディアの死とベニグノの逮捕を知り、マルコはベニグノを救おうとするのだが、ベニグノはアシリアが死産したと聞き、自殺してしまう。だが実は、死産の際に彼女は奇跡的に意識を取り戻していたのだった。
 昏睡状態の女性を愛するという究極の愛の物語。
 ダリのような夢(無意識)のシーンが印象的。
 また、優しく切ない音楽も効果的です。
 東京から帰洛する新幹線でDVD。
 ポール・トマス・アンダーソン監督『ブギーナイツ』(1997年、アメリカ)。
 1970年代末から80年代初頭のアメリカ。
 17歳のエディ(マーク・ウォルバーグ)は30センチの巨根の持ち主で、ポルノ監督のジャック(バート・レイノルズ)にスカウトされて、ポルノスターになる。芸名はダーク・ディグラーだ。
 瞬く間にエディはスターになるが、やがて麻薬に手を出し、監督とも決裂して没落していく。自分の生きる道はポルノの世界しかないと悟り、エディは再びジャックのもとを訪ねるのだった。
 他に、フィリップ・シーモア・ホフマンやドン・チードルら。
 ウォルバーグがまだ幼く初々しい一方、レイノルズは貫禄を示している(彼も昔は女性週刊誌でヌードになっていた由です)。
 エディの母は明らかに性的欲求不満で、その他の関係者の多くも複雑な個人的事情を抱えています。
 また、ポルノ業界への偏見や映画からビデオへの転換など、レーガン時代が背景になっています。
 2時間半ながら飽きさせません。
 
 自宅でビデオ。
 ノーマン・マクロード監督『虹を掴む男』(1947年、アメリカ)。
 ウォルター・ミティ(ダニー・ケイ)は出版社に勤める小心で頼りない若者で、白昼夢にふけりがち。ある日、彼は通勤の途上で美しいロザリンド(ヴァージニア・メイヨ)と出あい、ほどなく殺人事件に巻き込まれる。彼女の伯父はオランダ国立美術館の元館長で、ナチから隠した宝石類の所在を黒い手帳に記していた。犯罪組織がその手帳を狙っているのだ。
 しかし、これもミティの白昼夢ではないか?彼は怪しげな精神科医(ボリス・カーロフ)の治療まで受けるのだが、やがて、この医者も犯罪組織の一員と気づき、捕らわれたロザリンドの救出に向かう。
 ダニー・ケイの芸達者ぶりは見もの。夢の中で船長やパイロット、賭博師、ガンマンなどに変身します。
 そして、頼りない主人公は、最後には立派な男に変貌します。

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