Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

外国映画 2011年

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8月17日 外国映画83

 ワシントンのホテルで自宅から持ってきたDVDを。
 ウィリアム・ウェルマン監督『ボージェスト』(1939年、アメリカ)。
 中東の砂漠で、フランスの外人部隊の砦が全滅した。
 話はそこからさかのぼる。
 ボー、ジョン、ディグビー(ゲイリー・クーパー、レイ・ミランド、ロバート・プレストン)の三兄弟は孤児で、イギリスの没落貴族の叔母に育てられてきた。叔母に残された財産は「青い水」と称されたサファイアだけだったが、放蕩者の夫はそれさえ売ろうとしていた。ある夜、そのサファイアが盗まれ、ボーが姿を消した。やがて、ディグビーも出奔した。二人ともフランスの外人部隊に入隊したのだ。ジョンも二人のあとを追う。
 外人部隊では、冷酷な軍曹が噂を聞きつけて、ボーがもっているらしい宝石を奪おうとする。やがて、ボーとジョンが配属された砦が、アラブ人の奇襲攻撃にさらされることに。
 他に、美しい美しいスーザン・ヘイワードら。
 誰が本当に宝石を盗んだのか?そして、何故か?三兄弟の中で誰が生き残るのか?
 たいへんよくできたエンターテイメントだと思います。
 「ボージェスト」というのは、長男の名前です。昔から作品のタイトルだけは知っていましたが、多くの年配の映画評論家たちが絶賛する理由がよくわかりました。
 

8月16日 外国映画82

 関西からサンフランシスコに向かう機内で、ケネス・ブラナー監督『マイティー・ソー』[2011年、アメリカ)。
 宇宙のかなた、人間が神々と呼ぶ世界。年老いた王(アンソニー・ホプキンス)は若く逞しい息子ソー(クリス・ヘムズワース)に王位を譲ろうとしていた。しかし、ソーは敵の奇襲に過剰反応し、戦争の危機を招いてしまう。王は息子から力を奪い、地球に追放する。
 天文学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)らがソーを発見する。しかし、ジェーンらの調査データは政府に奪われてしまう。しかも、王位の算奪を狙うソーの弟ロキ(トム・ヒドルストン)が、王の昏睡中にソーを殺すべく、地球に恐るべき怪獣を派遣するのだった。
 機内の小さなスクリーンで見るのは、もったいないですね。
 エディプス・コンプレックスと兄弟の葛藤。あくまで男性中心のドラマで、王妃の存在感の薄いのが象徴的。
 浅野忠信もがんばっていましたね。

8月11日 外国映画80

 金沢からの帰路にDVDを。
 ダニエル・マン監督『愛しのシバよ帰れ』(1952年、アメリカ)。
 ディレイニー(バート・ランカスター)は医学部を中退した指圧師で、妻ローラ(シャーリー・ブース)と二人暮らし。20年前にローラが妊娠したため二人は結婚し、夫は大学を中退したが、妻は流産したのだ。そのため、夫は1年前までアルコール依存症で、ようやく立ち直ったところだ。妻はいなくなった愛犬シバをいつまでも忘れられない。
 そこに、若い女子大生が下宿し、プレイボーイと交際しだしたため、夫婦の生活は混乱し始める。
 夫婦は女子大生を可愛がるが、夫は彼女の交際に昔の自分たちの失敗を重ね合わせ、再び酒に溺れだすのだった。
 最後には、女子大生は良識ある青年と結婚し、ディレーニーも立ち直り、ローラはシバの死んだ夢を見る。
 シバは過ぎ去った青春の象徴だ。
 『失われた週末』もそうですが、アメリカでは、アルコール依存症は随分昔から社会問題だったようですね。
 『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』とも似たような構図です。これはもともと舞台劇でしょうか。
 バート・ランカスターは芸域の広い、アメリカの三国連太郎のような役者だと思いました。
 もちろん、アカデミー賞を獲得したブースの演技も、みごとなものです。
 アルコール依存から立ち直るための集会で、ラインホルド・ニーバーの祈りが出てきます。
 「神よ、われわれに変えることのできないものを受け入れる冷静さと、変えることのできるものを変える勇気、そして両者を区別する知恵を与えたまえ」。
 

8月10日 外国映画79

 富山に向かう電車でDVD。
 またまたW.S.ヴァン・ダイク監督の『影なき男』(アメリカ、1934年)。原作はダシール・ハメット。
 発明家のワイナントは秘書が原因で、妻と離婚した。娘のドロシー(モーリン・オサリヴァン)が結婚すると伝えにやって来て、結婚式に出席すると約束した直後に、ワイナントは姿を消す。やがて、彼の秘書が殺害される。次々に起こる殺人。犯人は失踪したワイナントか?
 ワイナントと旧知の探偵ニック・チャールズ(ウィリアム・パウエル)が妻のノラ(マーナ・ロイ)、それに愛犬アスタを連れて、事件を捜査し、自宅の晩餐会に関係者を一堂に集めたところで、見事に犯人をつきとめる。
 オサリヴァンは「ターザン」のジェーン役。
 中年のパウエルと美しいロイが、とぼけた探偵夫婦を楽しげに演じています。
 本作のヒットで、以後シリーズ化されました。
 「アスタ」という犬がお茶目な役割を果たしています。「アスタ」とはどうい意味でしょうか?
 

8月8日 外国映画78

 自宅でDVD。
 D.W.グリフィス監督『散り行く花』(1919年、アメリカ)。
 アメリカの港町から中国人の若者(リチャード・バーセルメス)がロンドンに渡り、小さな雑貨屋を営む。近くでは、酒癖の悪いボクサーの義父(ドナルド・クリスプ)が、少女(リリアン・ギッシュ)を虐待している。耐えかねて家を飛び出した少女は、偶然に中国人の若者に救われる。心優しい若者は、少女を純粋に愛する。彼女は初めて人の愛を知る。
 しかし、娘が中国人の店に保護されていることを知り、義父は仲間とともに彼女を連れ戻し、虐待の末に死なせてしまう。中国人は拳銃をもって少女の救出に向かい、ボクサーを殺す。少女の遺体を引き取った若者は、自らも命を絶つのだった。
 ギッシュの大きな瞳と怯えた様子が印象的。
 バーセルメスは猫背で中国人を演じていますが、どう見てもアジア人には見えません。
 因みに、中国人はChinkという蔑称で呼ばれています。
 これほど露骨な人種差別はなくなったかもしれませんが、家庭内暴力は今でも大問題ですね。
 100年近く昔の作品でした。

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