Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

外国映画 2011年

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 出張先の金沢でDVD。
 フランソワ・トリュフォー監督『アメリカの夜』(1973年、フランス)。
 『パメラを紹介します』という映画製作の現場の物語。
 パメラという女性が夫の父と恋に落ちるという映画である。
 パメラの夫役のアルフォンス(ジャン=ピエール・レオ)は恋人に裏切られ傷心し、撮影現場を去ろうとする。パメラ役の女優ジュリー(ジャクリーン・ビセット)は彼を慰めようとして、肉体関係をもってしまう。しかし、彼女には愛する外科医の夫があった。また、パメラの義父役のアレクサンドルは、映画の完成直前に交通事故で亡くなってしまう。
 監督(トリュフォー)やプロデューサーの奔走で、映画は無事に完成するのだった。
 映画作りの苦労がわかります。
 監督がアルフォンスを慰めて言う科白。「映画は実際の人生とは違う。遅滞なく進んで行く。夜の急行列車のようだ」。
 アルフォンスを演じたレオは『大人は判ってくれない』で主人公の少年を演じたトリュフォー作品の常連です。
 ビセットもセクシーです。

 自宅でDVD。
 ジャック・ターナー監督『キャット・ピープル』(1942年、アメリカ)。
 セルビア出身のイレーヌ(シモーヌ・シモン)は偶然であったオリバー(ケント・スミス)と結婚するが、自分が邪悪な猫族の血筋だと信じている。夫は妻を精神科医ジャッド博士(トム・コンウェイ)に委ねる。
 やがて、オリバーは妻との不和から、同僚のアリス(ジェーン・ランドルフ)を愛していると悟る。その頃から、アリスに不気味な猫の影が忍び寄る。一方、ジャッド博士はイレーヌに邪まな思いを寄せており、彼女の唇を奪うのだが。
 『映画はネコである』という新書に啓発されて、観てみました。
 確かに、光と影が巧みに用いられています。
 また、ホラー映画とはいいながら、怪物は登場せず、妄想と現実の区分は不明瞭です。
 1981年にリメイクされています。

 三条ムーヴィックスへ。
 J.J.エイブラムス監督・脚本『スーパーエイト』(アメリカ、2011年)。スティーブン・スピルバーグも共同製作。
 1979年のオハイオ州のある小さな町。
 中学生のジョー(ジョエル・コートニー)は事故で母を亡くした。父のジャック(カイル・チャンドラー)は保安官代理だ。
 ジョーは友達のチャールズらとゾンビ映画を製作して、気を紛らせている。今回は美人のアリス(エル・ファニング)も出演してくれる。
 ところが、真夜中の撮影現場で、彼らは列車の転覆事故を目撃した。町には、ネレク大佐(ノア・エメレイッヒ)率いる空軍が出動してくる。それ以降、町では奇妙な事件が続く。実は、空軍が1963年に宇宙人を捕獲して実験を繰り返しており、その移送中の事故で、宇宙人が逃走したのだった。
 事件を究明しようとしたジャックは空軍に捕まり、アリスは宇宙人に捕まってしまう。ネレク大佐は町に退避命令を出すが、ジョーたちはアリスを救うために町に戻るのだった。
 『スタンドバイミー』と『ET』を足して二で割ったような作品。
 スリーマイル島の原発事故が起こった頃の設定で、ウォークマンがまだ物珍しい時代。
 監督の中学生時代であり(私にとっても、そう)、スピルバーグがすでに『ET』を成功さていた頃の物語です。
 家族や友達と気楽に楽しめる作品ですね。
 ラストにチャールズたちが創った8ミリ映画が登場しますが、なかなかのものです。 

 

7月2日 外国映画69

 広島からの帰路にDVDを一本。
 チャールズ・ロートンの唯一の監督作品『狩人の夜』(アメリカ、1955年)。
 世界恐慌下のウェストヴァージニア。
 ベン・ハーパー(ピーター・グレイブス)は家族を守るため1万ドルを盗み、子供たちの前で逮捕される。しかし、現金は娘パールの人形の中に隠し、兄のジョン(ビリー・チャピン)と妹パールに秘密を守るよう命じた。
 ベンは死刑になるが、刑務所で同室だった偽牧師ハリー・パウエル(ロバート・ミッチェル)は1万ドルを狙ってハーパー家を訪問し、未亡人のウィラ(ジェリー・ウィンターズ)を騙して結婚する。やがて、ハリーはウィラを殺害、子供たちは辛うじて逃れ、小舟で河を下っていく。
 やがて、ジョンとパールはレイチェル(リリアン・ギッシュ)という老婦人に救われる。彼女は他にも何人もの孤児を養っていた。しかし、そこにもハリーが追ってくる。レイチェルはライフルでハリーを追い出すのだった。
 最後には、ハリーが再び子供たちの前で警察に逮捕されます。
 彼の左手にはHATE(憎しみ)、右手にはLOVE(愛)という刺青があります。ミッチェル、渾身の名演でしょう。
 聖書の朗読や讃美歌が何度も挿入され、宗教色の濃い、白黒の見事な映像です。
 子供には厳しい時代だが、運命に耐える幼子ほど強い人間はいないと、レイチェルは言います。それはモーゼにもイエスにも当てはまるのです。
 往年の大女優リッシュは、さすがに風格があります。

6月30日 外国映画68

 東京に向かう車中でDVDを一本。
 再びフリッツ・ラング監督『恐怖省』(アメリカ、1944年)。原作はグレアム・グリーン。
 スティーブン(レイ・ミランド)は妻を安楽死させたため、精神病院に収容され、ようやく退院することに。ロンドンに向かう途次、彼はバザーに立ち寄り、ケーキを獲得する。ところが、そのために汽車の車中で襲われることに。
 スティーブンはバザーの主催団体を訪ね、オーストリアから亡命してきたウィリー(カール・エスモンド)とカーラ(マージョリー・レイノルズ)の兄妹と出会い、ともに事件の真相を解明しようとする。しかし、スティーブンは殺人事件に巻き込まれ、犯人と疑われて逃亡することに。スティーブンはカーラに助けを求める。
 やがて、二人はバザーの主催団体に何人もの謎の人物が入会しており、その背後にナチスのスパイ組織があることを知る。しかも、その黒幕は何とウィリーだったのだ。
 ナチスのスパイ組織は、イギリス治安省の顧問にも食い込んでいる。これがタイトルの由来でしょう。
 ラングはユダヤ人でドイツから亡命していますから、明確な政治的メッセージをもった作品です。
 白黒の映像はドイツ表現主義の典型です。


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