Koji Murataの映画メモ

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外国映画 2011年

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 自宅でDVD。
 スパイク・ジョーンズ監督『マルコヴィッチの穴』(1999年、アメリカ)。
 売れない人形使いクレイグ(ジョン・キューザック)は、マンハッタンの七階半にある不思議な事務所に就職し、そこで奇妙な穴を発見した。それは俳優ジョン・マルコヴィッチ(本人)の脳に入り込む通路だった。
 美人の同僚マキシン(キャサリン・キーナー)は、これを多くの人に体験させて金儲けすることを思いついた。クレイグマキシンの歓心を買うため同意した。
 ところが、クレイグの妻ロッテ(キャメロン・ディアス)がこれを体験してしまい、マルコヴィッチの肉体を通じてマキシンと愛し合う関係に。クレイグは妻を監禁してマルコヴィッチの頭に再び潜入し、マキシンを取り戻そうとするのだが。
 マルコヴィッチだらけのレストランのシーンは有名。
 ディアスが見事に冴えない主婦を演じています。
 人間も人形と同じではないか?人間の主体性とは何かといった深遠な問いを、コミカルに考えさせてくれます。
 ここから『マトリックス』は遠くありません。
 東京からの帰路にDVD。
 フェデリコ・フェリーニ監督『サテリコン』(1969年、イタリア)。
 古代ローマ。エンコルピオ(マーティン・ポッター)は、友人のアシルト(ハイラム・ケラー)に美少年を奪われた。やがて、彼らは富豪の下品な饗宴に招かれ、貴族の美少年狩りにあって奴隷にされる。さらに、彼らの数奇な旅は続き、ついには知己の詩人の死に際して、遺産をえるため遺言に従って遺体の肉を屠るのだった。
 キリスト以前の性の放埓とローマ帝国の酒池肉林が、コミカルに描かれています。
 原作者は暴君ネロの側近だったとか。
 それにしても、グロテスクで絢爛たる映像美です。
 京都シネマへ。
 ロベール・ブレッソン監督・脚本『ラルジャン』(フランス、1983年)。
 高校生たちが贋札を作る。贋札を掴まされた写真屋は、たまたま訪れた集金係のイヴォン(クリスティアン・パティ)に贋札を渡す。イヴォンはこれを知らずに使い、逮捕されてしまう。写真屋は事実を否認する。イヴォンは仕事を失い、銀行強盗に加担して、懲役3年に。この間、娘は病死し、妻は去っていく。イヴォンは自殺を図るが果たせない。やがて、贋札作りの高校生や偽証した写真屋の店員も別件で逮捕され、刑務所に。だが、店員は脱走する。
 イヴォンは出所するが、ほどなく安ホテルの経営者夫妻を殺す。さらに、偶然出合った親切な老婦人(シルヴィー・ヴァン・デン・エルセン)の世話になるが、ある日、老婦人の一家をも惨殺しててしまう。
 酒場で一杯やったのち、イヴァンは静かに自首するのだった。
 運命に敗れて自暴自棄になり、堕ちていく人間の姿が、淡々と描かれています。
 人間の残酷と善意が、老婦人の家で一時バランスを維持します。
 写真屋や高校生の家庭に示される中産階級の偽善も、告発されています。
 原作はトルストイだそうです。
 福岡往復の車中でDVD。
 リチャード・アッテンボロー監督『ガンジー』(1982年、イギリス、インド)。
 ガンジーを演じるベン・キングスリーが、実に好演です。
 エドワード・フォックスやトレーバー・ハワード、それにサー・ジョン・ギールグッドら、錚々たる名優たちも顔を出します。他に、マーティン・シーンやキャンディス・バーゲンらも。
 3時間の大作で、大量のエキストラが投入されています。
 独立のための苦難を経験したからこそ、今日のインドの台頭があるのでしょう。
 自分の子供を殺されたため、ムスリムの子供を殺したたというヒンズー教徒が、地獄へ落ちることを覚悟しています。「同じ年頃のムスリムの孤児を、救って育てなさい。しかも、ムスリムとして育てなさい。そうすれば、あなたも救われる」と、ガンジーが諭します。
 これまであまり興味がありませんでしたが、”偉人”とは、こういう人を言うのでしょう。
 ガンジーは元弁護士、孫文は医者でした。
 
 因みに、中公新書から『レーガン いかにして「アメリカの偶像」となったか』を出版しました。映画の話も随分していますので、よければお買い求め下さい。宣伝でした。
 福岡のユナイテッド・シネマズへ。
 200人は収容できる会場で、観客は私一人、しかも、外国映画の日本語吹き替え。いずれも初体験でした。
 ジャッキー・チェン総監督、チャン・リー監督『1911』(中国・香港、2011)。
 ジャッキー・チェン主演100作目、辛亥革命100周年の映画です。
 孫文をウィンストン・チャオが演じています。当たり役です。チェンは孫文の盟友・黄興役で、戦場を駆け巡り、得意のアクションも披露します。袁世凱はスン・チュン。他にリー・ビンビンがチェンの妻役。チェンの実子ジェイシー・チェンも初の親子競演。
 戦闘シーンは壮大。
 日本が世界第二の経済大国になったのは明治維新から100年目の1968年、そして、中国は辛亥革命から100年目にその地位に達しました。
 今の中国の自信のほどがうかがわれます。
 しかし、辛亥革命を誇りながら、民族主義はともかく民主主義の行方はどうなるでしょうか?
 

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