Koji Murataの映画メモ

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外国映画 2011年

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 自宅でビデオ。
 マックス・オフュレス監督『歴史は女で作られる』(1956年、フランス)。
 19世紀のヨーロッパ、サーカスの一団。団長(ピーター・ユスチノフ)が、美貌のロラ(マルティーヌ・キャロル)の男性遍歴を紹介していく。彼女は華やかだが不幸な恋を重ね、バイエルンでは王(アントン・ウォルブルック)の寵愛をほしいままにして、ついには革命を惹き起こしてしまう。
 他に、オスカー・ウェルナーなど。
 華やかなヨーロッパ文化の中で、女の幸せとは何かを問う作品です。
 
 自宅でDVD。
 ジョエル・コーエン監督、イーサン・コーエン制作『ファーゴ』(1996年、アメリカ)。
 ノースダコタのファーゴという町で、うだつの上らない自動車セールスマンのジェリー(ウィリアム・H・メイシー)が、前科者二人に妻の誘拐を依頼する。義父が払うであろう身代金目当てだ。
 二人組みは妻を誘拐するが、途中で警官をはじめ3人を殺してしまう。妊娠中の地元の警察署長マージ(フランシス・マクドーマンド)が、淡々としかし着実に犯人たちを追い詰める。
 ほとんど雪の積もるミネソタが舞台。
 マクドーマンドはジョエル監督の夫人です。
 崩壊していくジェリーの家庭とマージと夫の愛情が対照的。
 ジェリーを演じたメイシーも、忘れられない存在です。
 冒頭に実話に基づくとありますが、まったくのフィクションだそうです。
 自宅でビデオ。
 ドルトン・トランボ監督・脚本・原作『ジョニーは戦場へ行った』(1971年、アメリカ)。トランボは「赤狩り」の標的になった人物です。
 第一次世界大戦で、コロラドの田舎からヨーロッパに出征したジョニー(ティモシー・ボトムズ)は、重傷を負って目と耳と舌、そして両手両足を失った。陸軍病院に隔離されたジョニーは、恋人カリーンや父との思い出、そして想像に耽る。
 やがて、ジョニーは頭を枕に打ち付けてモールス信号を発信する。SOS、殺してくれ!
 他に、ドナルド・サザーランドやジェイソン・ロバーズら。
 回想シーンは美しいカラーで、現実は白黒で描かれています。
 美しい、究極の反戦映画です。
 『潜水服は蝶の夢を見る』が重なります。
 
 
 東京から大阪に向かう新幹線でDVDを一本。
 クエンティン・タランティーノ監督・脚本『レザボア・ドッグス』(1992年、アメリカ)。タランティーノの監督第一作。タイトルは「寄せ集めの犬たち」という意味。登場人物はほとんど男です。
 ダイヤモンド強盗のために集められた男たち。彼らはホワイト(ハーヴェィ・カイテル)、ブラウン(タランティーノ)、ブロンド(マイケル・マドセン)、オレンジ(ティム・ロス)、ピンク(スティーブ・プシェミ)と名前をつけられている。
 だが、強盗計画は失敗する。内通者がいたのだ。やがて、疑心暗鬼の彼らは壮絶な仲間争いに。
 誘拐した警官を殴打し耳を切り裂くブロンドの狂気。
 冒頭で彼らはマドンナの「ライク・ア・バージン」の意味を卑猥に議論しています。
 渋谷のシアター・イメージ・フォーラムで、マッテオ・ガッローネ監督『ゴモラ』(イタリア、2008年)。初めて行く映画館、そして、カンヌ映画祭グランプリを獲得した作品です。
 イタリアの実在の犯罪組織「カモッラ」がテーマ。舞台はナポリ周辺で、タイトルは聖書に登場する犯罪都市の名前。
 冒頭から日焼けサロンでの凄惨な殺人。
 スラム街で暮らす少年トトは「カモッラ」の末端に組み込まれていく。
 ドン・チーロ(ジャンフェリーチェ・インパラート)は生真面目な組織の帳簿係だが、組織の内部抗争に巻き込まれていく。
 大学を出たロベルトはようやく就職できたが、そこの社長(トニ・セルヴィッロ)は組織の一員で、産業廃棄物を違法に処理する闇会社だった。
 映画『スカーフェイス』に憧れるチンピラ青年二人は、組織が密輸した武器を奪い、組織に抹殺されてしまう。
 腕のいい仕立て屋パスクワーレは組織の仕切る工場で働いており、中国人の工場に技術を教えたため、組織に狙われる。
 この五つの物語が同時進行し、恐るべき組織を立体的に描いていく。

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