Koji Murataの映画メモ

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邦画 2011年

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 引き続き、みなみ会館で二本目を観賞。
 森一生監督『人肌牡丹』(大映、1959年)。
 江戸の長屋に住む深雪(山本富士子)は、母の遺言で加賀の国に向かう。若い藩主の病弱をよいことに、国家老・拍兵庫(田崎潤)が分家の能登守(香川良介)と結託して、お家乗っ取りを画策していた。武術に長じた深雪は、ある時は虚無僧、若侍、踊りの師匠などに変身しながら、陰謀を解明する。だが、藩主の妹・幸姫も誘拐されてしまう。
 深雪の危難に、しばしば謎の源三(市川雷蔵)という男が現れ、助力する。実は、深雪は幸姫の異母姉で、源三は幕府の目付として加賀藩の内紛を調査していたのだ。
 深雪と源三の大活躍で幸姫は救われ、兵庫の陰謀は打ち砕かれる。
 他に、梅若正二ら。お馴染みの伊沢一郎や伊達三郎も。
 山本が高音の美声で主題歌を歌い、艶やかな着物姿を披露する。
 

 今日から京都みなみ会館で雷蔵祭です。
 森一生監督『昨日消えた男』(大映、1964年)。
 将軍吉宗(市川雷蔵)は不眠症に悩み、刺激を求めて、同心に扮して事件の捜査に当たる。そんな吉宗は偶然、浪人の大橋(宇津井健)と出あう。
 その頃、謎の幽霊船を目撃した者が次々に殺されていた。その背後には、幕府と朝廷の対立、西国大名の謀反の動きを煽って戦乱を起し、武器の商売で大もうけしようとする豪商・美濃屋(沢村宗之助)らの陰謀があった。吉宗は大橋と事件の真相を追うが、京都から勅使の下向も迫っていた。
 ようやく事件を解決し、吉宗は勅使を江戸城に迎えるが、何と大橋こそ勅使の五条大納言だった。
 大岡越前守に三島雅夫。他に、高田美和や藤村志保ら。
 いわゆる明朗時代劇。
 宇津井の殺陣に比べて、雷蔵のそれは貧弱です。
 1964年だけで、雷蔵は八本に主演しています。
 作中に登場する暗号。「罪無非 計無言」 罪という字に非がなければ四、計という字に言がなければ十、つまり四十。十という字を四つ重ねれば井、つまり、井戸のこと。
 また、芸者のことを「白首」(しらくび)と呼んでいました。

 梅田ガーデンシネマの三島由紀夫特集へ。
 田中重雄監督『永すぎた春』(大映、1957年)。
 郁雄(川口浩)は良家の子弟で東大生だ。大学前の古本屋の美人の娘・百子(若尾文子)と恋をしている。郁雄の母(沢村貞子)は身分違いと二人の結婚に反対するが、父(見明凡太郎)は郁雄の卒業後の結婚を認める。二人は婚約し、1年という「永すぎた春」を迎える。
 郁雄は服飾デザイナーの誘惑に負けそうになり、百子は郁雄の友人・高倉(川崎敬三)に誘惑される。百子の兄が盲腸で入院し、そこで看護婦と恋に落ちた。だが、看護婦は貧しい母子家庭の出身で、母親は貧乏根性のしみついた人間だった。今度は百子の両親が家格を問題にする。しかも、看護婦の母が高倉と百子を結び付けようと悪細工をしたため、百子の兄と看護婦の縁談は破談になってしまう。
 こうした数々のトラブルを乗り越え、郁雄と百子は成長して、ついに結婚に至るのだった。
 富裕層と小市民と貧困層の三つの階層にまたがる恋の物語。
 若尾も川口も若々しく、活き活きと演じています。
 三島らしく科白が粋で心理描写が丹念ですが、三島には珍しくハッピーエンドです。
 「愛は息をとめるようなものよ。1分も続けば、死んでしまうか笑い出すわ」。

7月11日 邦画63

 金沢から京都経由で高松へ。その途次にDVDを。
 山本薩夫監督『暴力の街』(1950年)。映画人組合の製作で大映の配給。
 実際にあった本庄事件を基にしており、原作は朝日新聞浦和支局同人の『ペンは偽らず』。
 占領下で闇物資が横行している。織物で有名な東条町では、町のボス大西(三島雅夫)が警察や検察(滝沢修)まで抱き込んで、闇物資の横流しで利益を上げ、暴力団を使って町を支配していた。
 大東新聞の新人記者・北は町の有力者たちと警察との癒着を記事にしたため、大西に殴打された。大刀新聞の支局長(志村喬)は川崎(池部良)ら記者を投入して、東条町の不正を摘発しようとする。やがて、町でも青年たちが立ち上がり、暴力のくびきを解き払おうとするのだった。
 他に、小沢栄太郎、宇野重吉や殿山泰司、花沢徳衛、神田隆、山内明、根上淳ら。
 閉鎖社会のボス支配は、これほど暴力的でなくても、今だに存在するでしょう。
 しかし、権力批判と言論と組合の美化が、あまりにも単純な図式になっています。
 とはいえ、役者たちは大したもの。三島雅夫の憎憎しいこと。

 シネヌーヴォへ。
 森一生監督『鉄砲伝来記』(大映、1968年)。
 種子島にポルトガル船が漂流する。船長のピントオ(リック・ジェイソン)は領主(内藤武敏)に鉄砲を献上し、滞在の許しを請う。領主は鍛冶職人の金兵衛(東野英治郎)に鉄砲の模造を命じる。だが、作業は難航し、金兵衛は試射で負傷する。それを治したのはピントオだった。
 やがて、ピントオと金兵衛の娘・若狭(若尾文子)は恋に落ちる。金兵衛はようやく鉄砲を完成させるが、若狭はピントオとポルトガルに行くという。しかし最後には、若狭は老父のもとに留まる決意をする。
 金兵衛は橘屋(小池朝雄)に騙されて、大阪で鉄砲の大量生産に従事するが、工場の事故で弟子を失い、戦の恐ろしさを知って、種子島に戻ってくる。若狭はピントオとの一子を設け、育てていた。そこに、南蛮船が戻ってくる。だが、若狭は崖から転落して亡くなり、ピントオは忘れ形見を連れて種子島を離れるのだった。
 他に藤村志保ら。金兵衛の弟子に中谷一郎。黄門様と風車の弥七のコンビである。
 東野は力演だが、若狭が南蛮人の夫と老父の間で苦悩するところで山場は終わっており、あとは蛇足。
 戸浦六宏が中国人の通訳の役で、何とか英語を話している。
 リック・ジェイソンという人、『小説吉田学校』でマッカーサーを演じています。
 種子島にも胃ってみたくなりました。

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