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大阪・九条のシネヌーヴォへ。
赤木圭一郎特集です。なんと今年で没後50年!
牛原圭一監督『紅の拳銃』(日活、1961年)。
石岡(垂水悟郎)は軍隊で射撃の名手だったが、右腕を失った。かつての上官・小寺(芦田伸介)はヤクザの組長になっており、神戸のボスを倒すため、石岡に殺し屋を養成するよう命じる。石岡は偶然、中田(赤木)という青年と出会い、彼を特訓して殺し屋にしたてあげる。石岡には盲目の妹・菊代(笹森礼子)がおり、彼女と中田はお互いに惹かれあう。
中田は石岡を通じて小寺から、神戸のボスの愛人(白木マリ)を殺すよう命じられるが、彼女を救い神戸に乗り込む。それを追って石岡も神戸に。菊代も一緒だ。神戸の高名な眼科医に手術を求めていた。
しかし、一向は神戸で中国人ボス陳万昌(小沢昭一)とその弟(草薙幸一郎)に捕まってしまう。実は、小寺が陳を殺そうとしたように、陳は香港の大ボス劉(小沢栄太郎)の暗殺を企て、劉一味が復讐のために神戸にやって来ていた。
やがて、ヤクザ同士の抗争が始まる。実は、中田は刑事だった。一味はことごとく逮捕される。菊代の手術も成功する。しかし、彼女は中田の顔を知らない。中田は次の任務のため、菊代への愛を告白せず、去っていくのだった。
他に、吉行和子や藤村有弘ら。
小沢昭一や藤村の外国人役は、達者なものです。小沢と草薙演じる陳兄弟は、堂々と中国語も話しています。
石岡が中田に拳銃について教えます。ワルサーP38はヒトラーが自殺時に用いたものだそうです。
当時の三宮駅前の関さんとした様子には、驚きました。
ラストはチャップリンの『街の灯』を彷彿させます。
この作品の公開3日後に、赤木は事故死しています。遺作です。
作中、吉行が赤木に、「お願い、死なないで」とすがる。暗示的です。
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