Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

邦画 2011年

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 東京に向かう新幹線でDVDを一本。
 中島哲也監督・脚本『嫌われ松子の一生』(2006年)。
 荒川の近くで中年の独身女性が殺された。川尻松子(中谷美紀)である。松子は福岡出身だが、家族とはもう何年も会っていなかった。松子の弟(香川照之)が上京し、息子の笙(瑛太)にアパートの後片付けを命じて帰省する。笙は徐々に、叔母の不幸な人生を知るのだった。
 松子は中学の教師だったが、トラブルで辞めさせられ、不幸な恋愛を重ね、ソープ嬢に落ちぶれ、ヒモ(武田真治)を殺し、ヤクザの愛人になり、最後には殺されたのだった。
 しかし、多くの人々が松子の愛に癒されていた。元愛人(伊勢谷友介)は「松子は神だ」とすら言う。
 悲劇が喜劇に見え、そこに人生哲学がある。そんなファンタジーです。
 『告白』といい、この監督は大したものですね。
 他に、柴咲コウ、榎本明、谷原章介、黒沢あすから。
 片平なぎさの「土曜ミステリー劇場」がしばしば登場し、笑いを誘います。
 「曲げて 伸ばして お星さまをつかもう」 松子の愛唱歌は人生そのものなのかもしれません。
 因みに、筑後川は荒川に似ているそうです。

3月7日 邦画25

 佐世保から博多に向かう車中でDVD。
 鈴木清順監督『東京流れ者」(1966年、日活)。
 倉田組の組長(北竜二)はヤクザから足を洗い、ビルを経営している。倉田を慕う「不死身の哲」(渡哲也)もカタギになった。だが、ビル乗っ取りを図る大塚組の挑発が続く。
 哲は自分がいては騒動が大きくなると判断して、東京を離れ旅に出る。「東京流れ者」である。しかし、庄内、佐世保と、哲の行くところには、大塚組の殺し屋・辰(川地民夫)がつきまとう。
 哲の兄貴分だった「流れ星の健」(二谷英明)は、哲に義理を捨てろと諭すが、哲は反発する。しかし、その頃、東京では大塚と倉田が手打ちをして、倉田は哲を裏切る。東京に戻った哲は、大塚を殺し、倉田に盃を返した上、恋人の千春(松原智恵子)を振り切って、また一人旅に出るのだった。 
 他に、玉川伊佐男ら。
 渡が主題歌を歌っているが、なかなか下手で、かえって印象的。
 もちろん、カラフルな清順ワールド全開です。
 北竜二が人間的で弱い親分を巧く演じています。
 佐世保から乗車して鑑賞しましたが、期せずして佐世保が登場しています。港町とヤクザは映画の定番ですね。 

2月28日 邦画24

 自宅でDVD。
 神代辰巳監督の日活ロマンポルノ『やくざ観音・情女仁義』(1973年)。
 ある雲水(松山照夫)が川で妊婦の死体を発見する。その遺体から赤ん坊が生まれ、阿弥陀寺に預けられ、長じて清玄(岡崎二朗)という僧になる。
 清玄はヤクザの斎田組組長の娘・美紗子(安田のぞみ)を助け、関係をもつ。実は、斎田こそは清玄の父であり、美紗子は実の妹だった。
 寺を出た清玄は藤原組から斎田組長の殺害を依頼され、妹と結ばれるために実父を手にかけた。ところが、美紗子は藤原組に拉致されてしまう。清玄は愛する妹を救い出すため、藤原組に殴りこみをかけるのだった。
 ポルノとはいえ、ほとんど猥褻さは感じません。
 女優たちがそれほどセクシーでないからかもしれません。
 それに比べて、清玄は背中に見事な観音菩薩の刺青を入れます。
 どこか仏教的な輪廻や虚無感すら漂っています。
 1970年代の風物が懐かしく目に沁みます。

 ムーヴィックス京都で、小林聖太郎監督『毎日かあさん』(松竹、2011年)。
 西原理恵子の実話を基にした漫画『毎日かあさん』が原作。
 サイバラ(小泉今日子)は漫画家で、ブンジとフミの二人の子供を育てている。夫のカモシタダ(永瀬正敏)は元戦場カメラマンで、アルコール依存症だ。夫は入院しては断酒し、また酒に溺れる。戦場での体験がトラウマになっているのだ。
 ついにサイバラは離婚を決意する。カモシダはついにアルコール依存症から脱却するが、その頃には癌に冒されていた。
 実写とアニメが交差する。
 実は重いテーマなのだが、どこまでも明るい。
 サイバラは高知出身で、母(正司照枝)は方言まるだし。いい味を出しています。
 フミ役の小西舞優がとてもかわいい。
 キョンキョン、さすがに老けましたが、それでもキレイですね。
 永瀬も力演です。
 最後に、本物の西原さんと鴨志田さんの写真が出てきます。
 

2月21日 邦画22

 自宅でDVDを一本。
 大島渚監督『悦楽』(1965年、松竹)。
 脇坂(中村賀津男)は、昔家庭教師をしていた匠子(加賀まりこ)に惹かれていた。脇坂は彼女を脅迫しようとする男を殺すが、匠子は資産家と結婚してしまう。
 農林省の役人(小沢昭一)が、脇坂の殺人を目撃していた。彼は1億円を横領しており、そのうち3000万円を脇坂に預ける。ほどなく、役人は逮捕され懲役5年となる。
 役人の出所まであと1年になったところで、脇坂は3000万円の浪費をはじめる。匠子に似た女を次々に金で手に入れるのだ。「悦楽」の追求である。
 脇坂が3000万円を使い尽くした時に、役人が獄死したことを知る。その頃、匠子が脇坂を訪ねてきて、借金を求める。夫の会社が倒産寸前なのだ。脇坂が彼女にすべてを打ち明けると、彼女は警察に密告し、脇坂は逮捕されるのだった。
 大島作品にしては、それほど不快感の強くない仕上がりです。
 小松方正や佐藤慶、渡辺文雄、戸浦六宏ら、個性的な俳優が脇を固めています。


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