Koji Murataの映画メモ

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邦画 2011年

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 高松に向かう車中でDVD。
 井田深監督『新男の紋章 若親分誕生』(日活、1967年)。
 大正時代。村瀬政吉(高橋英樹)の亡父は侠客で、今では政治家。城野(見明凡太朗)の書生をしている。だが、その城野が右翼に暗殺され、令嬢のお雪(山本陽子)は芸者に売られる。政吉も父の旧友だった伊三郎(石山健二郎)のもとに身を寄せ、男を磨くことに。
 政吉が修行の旅から戻ってみると、伊三郎の縄張りは銀座組(須賀不二男)に脅かされていた。銀座組の卑怯な殴りこみで伊三郎は重傷を負い、政吉はお雪との祝言の席を立って、単身で銀座組へ乗り込むのだった。
 他に、初井言栄や名古屋章ら。ただし、後者はほとんど存在感がなかった。
 高橋のヒット・シリーズです。
 「男になりたい、男で生きたい、男で死にたい」
 男は誰でも心の中に自分だけの紋章をもっている。これがタイトルの由来です。
 ひさしぶりに京都シネマへ。
 園子温監督・脚本『恋の罪』(2011年)。
 1990年代の渋谷・円山町のラブホテル街が舞台。
 女性の死体が切断され人形と組み合わされているのが発見される。そこには「城」という文字が。
 捜査に当たる女性刑事・和子(水野美紀)は、実は夫の後輩と不倫している。
 行方不明になっているいずみ(神楽坂恵)は、有名作家の妻だが、夫の潔癖症に満足できない日常を抱えていた。彼女はある時アダルトビデオにスカウトされ、風俗店を経営する若者にナンパされる。さらに、いずみは美津子(富樫真)という謎の娼婦に出会う。美津子は有名大学の助教授で、夜は娼婦に変身するのだった。彼女も亡父との歪んだ関係を抱えていた。
 「城」はカフカの小説に由来し、意味論的な議論が展開される。 
 期待していたが、観念論を批判するこの作品そのものが観念論的で、率直に言って失敗と感じた。
 大学の教師として言わせてもらえば、作中の大学の講義風景など、まったくリアリティがない。
 次回作に期待しましょう。
 それでも、「言葉なんか覚えるんじゃなかった」という詩は妙に耳に残ります。
 
 
 学生諸君とムーヴィックス三条へ。
 三池崇史監督『一命』(2011年)。
 時代劇映画の傑作『切腹』(1962年)のリメイクです。
 江戸時代初期。井伊家上屋敷に浪人・津雲半四郎(市川海老蔵)が現われ、切腹を申し出る。家老・斉藤勘解由(役所広司)は、2ヶ月ほど前に狂言切腹を図り、実際に切腹させられた若侍(瑛太)の話を切り出した。
 実は、この若侍は半四郎の女婿で、病弱な妻(満島ひかる)と幼子のために、恥を忍んで狂言切腹を企てたのだった。彼を切腹に追い込んだ井伊家の侍たちは、すでに半四郎に髷を切られ武士の面目を失っていた。
 半四郎は武士の面目の空虚さと人間性の欠如を糾弾し、竹光で上屋敷を舞台に死闘を展開するのだった。
 かつて半四郎を演じたのは仲代達矢で、役所はその愛弟子。風格のあるいい演技だと感服しました。
 海老蔵も老け役で力演していますが、やや哀愁に欠けるか。
 権力や組織への批判であり、本物の戦を知る武士の世代とそうでない世代との世代間闘争の物語です。
 猫まで、大名家と浪人の家では随分と異なるようです。
 瑛太演じる若侍が井伊家で出された茶菓子を妻子に持ち帰ろうと懐に入れ、それが遺体から出てくる。切ない。
 リメイクとしては『十三人の刺客』に及ばない。半四郎の復讐劇が簡素化され、オリジナルでの仲代対丹波哲郎の緊張感がないせいでしょう。
 時代劇で初の3Dでしたが、効果に乏しく、むしろ白黒のほうがよかったのではないか。
 久しぶりに邦画!
 ムーヴィックス三条で、三谷幸喜監督・脚本『ステキな金縛り』(フジテレビ・東宝、2011年)。
 美術品のバイヤー鈴子(竹内結子)が遺体で発見され、その夫が逮捕された。しかし、夫は事件当夜に旅館「しかばね荘」に宿泊し、金縛りにあっていたと主張する。
 失敗続きの弁護士エミ(深津絵里)が弁護を担当することになり、なんと旅館に潜む落ち武者の幽霊・更科六兵衛(西田敏行)と出会い、幽霊を証人喚問しようとする。辣腕の検事・小佐野(中井貴一)は超常現象を否定するが、実は彼にも幽霊の姿が見えていた。
 他に、エミの上司の弁護士に阿部寛、エミの亡くなった父に草薙剛ら。
 三谷ワールド全開!
 フランク・キャプラの映画が巧く用いられています。「アルプス一万尺〜」。
 エミは幼くして弁護士だった父を亡くした設定ですが、実際に幼くして偉大な俳優の父(佐田啓二)を亡くしたのは中井です。中井のスーツ姿はお見事です。
 それにしても、西田さんの顔は大きい(失礼)。

9月28日 邦画89

 DVDを一本。
 田坂具隆監督『土と兵隊』(1939年)。原作は火野葦平。
 中国大陸で戦う日本軍の物語。第一部では、玉井伍長(小杉隆)率いる分隊が、大きな犠牲を出しながら全身していく。第二部では激戦の末に敵の要衝を陥落させる。束の間の安らぎ。負傷した仲間も原隊復帰を果たした。しかし、彼らには新たに追撃命令が出されるのだった。
 戦場での戦友たちの友情と団結を描き、後半の戦闘シーンは相当の迫力だ。
 戦後GHQが没収したのも納得できます。
 しかし、戦争の悲惨さは十分に伝わってくる作品です。

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