Koji Murataの映画メモ

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外国映画 2012年

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 自宅でビデオ。
 ボブ・フォッシー監督『レニー・ブルース』(1974年、アメリカ)。
 ダスティン・ホフマン演じる、レニー・ブルースという実在のコメディアンの半生の物語。
 レニーは無名時代にヌード女優のハニー(ヴァレリー・ペリン)と出会い結婚する。だが、二人は麻薬に溺れて離婚し、ハニーは逮捕され刑務所で数年を過ごす。レニーは過激で卑猥な発言で人気者になるが、公衆わいせつ罪で逮捕され、法廷闘争にのめり込んでいく。
 やがて、レニーは孤立し、自室で死体で発見される。ハニーら周囲の人々の回想という形で、白黒の映像で物語りは展開される。
 今では問題にならないような表現が猥褻とされ、レニーは必死に過激に「言葉狩り」に戦いを挑み続けます。
 舞台コメディアンという、芸能界でも特殊な世界の様子も垣間見られます。
 陽気なレニーが法廷闘争にとりつかれていく姿を、ホフマンが力演しています。
 ムーヴィックス三条へ。
 クリント・イーストウッド監督『J.エドガー』(2011年、アメリカ)。
 米連邦捜査局(FBI)を育て上げたフーバー長官(レオナルド・デカプリオ)の半生を描いた作品。
 フーバーは1919年の過激派のテロを契機に連邦レベルでの治安・捜査の重要性を確信し、やがてはリンドバーグ誘拐事件を経てFBIを拡張させる。その後も時の大統領を脅迫してまで、FBIと自らの地位を守り抜く。フーバーの口述筆記による回顧と1960年代以降の事態が交互に進行していく。
 母(ジュディ・デンチ)への偏愛と腹心トルソン(アーミー・ハマー)との同性愛的関係、秘書(ナオミ・ワッツ)の献身など、フーバーの人間的側面や、科学捜査の導入といった彼の貢献も描かれている。
 デカプリオは力演だと思うし、全体に落ち着いて観賞することができます。
 しかし、何故フーバーがこれほど権力に固執したのか、その本質については十分に掘り下げられていないように感じました。
 因みに、フーバーもジョージ・ワシントン大学の卒業生で、私の先輩です。
 京都シネマへ。
 ジル・バケ=ブレネール監督・脚本『サラの鍵』(2010年、フランス)。
 ジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)はパリで働くアメリカ人ジャーナリストで、夫の生家だった古いアパートを改築しようとしている。彼女が取材をしているテーマが、1942年に起こったフランス政府によるユダヤ人迫害だ。
 1942年ドイツ占領下のパリで、ユダヤ人のサラ(メリュジーヌ・マヤンス)の一家は、フランス官憲に逮捕され強制収容所に送られる。サラは弟を納戸に隠してきたことが気がかりだ。やがて彼女は脱走し、フランス人老農民夫婦に助けられる。弟は納戸の中で死んでいた。
 このサラのアパートこそ、ジュリアが改築中のアパートだったのだ。ジュリアはサラの足跡をたどり、彼女がアメリカに渡って結婚し、自殺したことを知る。サラの息子(エイダン・クイン)は母がユダヤ人だったことに衝撃を受ける。
 ジュリアは高齢出産して、フランス人の夫と別れ、ニューヨークで娘を育てている。その子の名は、サラだった。
 ナチス・ドイツだけでなく、フランスのユダヤ人を迫害した史実に、真っ向から取り組んでいます。
 フランスとアメリカの文化的相違への丹念な描写も、本作を奥行きの深いものにしています。
 全体に落ち着いた映像と音楽、演技で、ストーリーも立体的です。
 
 福岡に向かう車中でDVDを一本。
 ロバート・アルドリッジ監督『何がジェーンに起こったか?』(1962年、アメリカ)。
 子役としてスターだった妹ジェーンと、日陰の姉ブランチ。ところが、長じると二人の関係は逆転し、姉は大スターになり、妹は過去の人になった。そんなある夜、妹の運転する車の事故で、姉は下半身不随となる。
 それから、さらに月日が流れ、老姉妹は郊外の高級住宅で、近隣とも交際せずにひっそりと暮らしている。徐々にジェーン(ベティ・デービス)は精神に異常をきたし、車椅子の姉ブランチ(ジョーン・クロフォード)を監禁し虐待する。その事実を察知した家政婦を殺害し、ジェーンは姉を車に乗せて逃亡するのだった。やがて、衰弱した姉の口から過去の交通事故について意外な真相が語られる。
 愛憎で歪んだ姉妹を演じる、二人の大女優の競演が圧巻です。
 『サンセット大通り』よりも、さらにグロテスクな物語になっています。
 妹は姉に、小鳥や鼠の死体を食事に供する――ジェーンの狂気が明らかになる過程は『シャイニング』を思わせます。さすがは、アルドリッジ監督です。
 東京からの帰途にDVDを一本。
 バスター・キートン監督『キートン将軍』(1926年、アメリカ)。
 南北戦争が勃発。キートン演じる蒸気機関士ジョニーは南軍に志願するが、軍は彼を機関士として働かせるため志願を拒絶する。ジョニーの恋人(マリアン・マック)の家では、父と兄が従軍を決めており、彼女はジョニーを軽蔑する。
 それから数年、ジョニーの操縦する機関車「将軍号」が北軍スパイに奪われた。しかも、恋人も誘拐された。ジョニーは別の機関車に乗り込み、愛する恋人と機関車を一人で奪還しようとするのだった。
 大がかりで、ストーリーも起伏に富んでいます。
 およそ90年前のサイレント映画という古さを感じさせません。
 それにしても、南軍サイドに立った喜劇というのは、珍しい設定ですね。

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