Koji Murataの映画メモ

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外国映画 2012年

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 自宅でDVD。
 スタンリー・ドーネン監督『パリの恋人』(1957年、パラマウント、アメリカ)。
 ニューヨークの古本屋で働くジョー(オードリー・ヘップバーン)は、哲学好きの女性だ。そんな彼女が偶然、ファッション雑誌のモデルをつとめることに。ジョーは年上のカメラマン・ディック(フレッド・アステア)らと、パリに撮影に出かける。ジョーの本心は、憧れの共感主義哲学のフロストル教授に会うことだ。
 やがて、ジョーとディックは恋に落ちるが、ジョーはフロストル教授への憧れも捨てきれない。だが、そのフロストル教授から口説かれて失望し、ディックと結ばれ、ファッションショーも大成功に終るのだった。
 フロストル教授のモデルはサルトル、作中のファッションはディオール。
 オードリーの魅力とアステアの貫録がマッチした、お洒落なお洒落なミュージカル。
 原題は「ファニーフェイス」。
 
 ムーヴィックス三条へ。
 ベン・アフレック監督・主演『アルゴ』(2012年、アメリカ)。
 1979年イランで革命がおこり、テヘランのアメリカ大使館が占拠された。その際、6人のアメリカ人外交官が大使館を脱出し、カナダ大使の私邸に密かに保護された。だが、見つかれば公開処刑は必定だ。
 CIAのトニー・メンデス(アフレック)は、カナダのSF映画のロケーションをでっち上げ、テヘランに向かい、6人を監督やスタッフに仕立てて脱出させるという計画を練った。ハリウッドの大物プロデューサー、れすたー・シーゲル(アラン・アーキン)らの協力もえる。
 荒唐無稽な計画に、6人は怯える。いざ脱出敢行という段になると、ワシントンの政治的圧力で計画が中止になりかかる。しかし、メンデスは何とか6人を無事脱出させることに成功するのだった。
 これは実話に基づく。最後にはカーター元大統領本人の肉声コメントが挿入されている。
 しかし、実在のメンデスは白人ではなくヒスパニックだったとか。
 また、カナダ大使のイラン人家政婦は秘密を守り、事件発覚後密かにイラクに向かった。おそらく、その後の彼女の人生は他のどの登場人物のそれより過酷だっただろう。
 東宝シネマズ二条へ。
 ティモ・ヴォレンソラ監督『アイアン・スカイ』(2012年、フィンランド、ドイツ、オーストリア)。
 2018年、支持率低迷に悩むアメリカの女性大統領(ステファニー・ポール、サラ・ペイリンそっくり)は、黒人モデルのワシントン(クリストファー・カービー)らを人工衛星で月に送る。「黒人を月に!」「Yes, she can!」がキャッチフレーズだ。
 ところが、月の裏側には、ナチス残党の秘密基地があった。ワシントンはナチスに捕えられ、白人にされてしまう。彼を案内人にして、ナチスのクラウス・アドラー准将(ゲッツ・オットー)とその恋人レナーテ(ユリア・ディーツェ)らは地球に忍び込む。野心家のアドラーは、遅れて地球に到着したナチスの月面総統(ウド・キア)を殺害し、本格的な地球侵略に乗り出す。他方、レナーテはナチスのイデオロギーと現実の乖離に悩み、ワシントンを密かに愛するようになる。
 月からのナチスの侵略に、アメリカ大統領は狂喜する。戦時大統領になれたからだ。「アメリカがまともに戦って勝てた相手は、ナチスだけ」なのだ。やがて、アメリカの誇る宇宙戦艦「ジョージ・W・ブッシュ」が出撃、ナチスも最終兵器搭載の「神々の黄昏」号で迎え撃つ。
 荒唐無稽で痛快な風刺コメディー。
 レナーテは、チャップリンの映画『独裁者』の10分短縮版を観て育っている。
 月面ナチスの国歌は「ラインを越えて行進」というドイツの軍歌で、これはイェール大学の校歌になり、そして、同志社の校歌にもなっています。映画『カサブランカ』でも歌われています。
 アメリカが風刺されているようで、より深く、現代の大衆民主主義とナチズムとの距離の近さが射程にある。やたらインスタント新党の登場する今の日本も、笑ってばかりはいられません。しかし、本当におもしろい作品でした。

10月12日 外国映画97

 博多に向かう車中でDVDを一本。
 スタンリー・ドーネン監督『シャレード』(1963年、アメリカ)。
 レジーナ・ランバート(オードリー・ヘップバーン)は、富豪の夫との離婚を決意して旅行先からパリに戻った。ところが、アパートはもぬけの殻で、夫は列車から転落して死んだという。旅先で知り合ったピーター(ケーリー・グラント)が駆けつけてくれた。
 夫の侘びしい葬儀には、怪しげな男たち(ジェームズ・子バーンやジョージ・ケネディら)が現れる。さらに、レジーナはアメリカ大使館のCIA要員バーソロミュー(ウォルター・マッソー)に呼び出される。戦時中に,亡夫は件の男たちと政府の公金25万ドルを奪い、しかも自分だけが独占して逃亡していた。それを昔の仲間に発見されt殺されたのではないかというわけだ。
 謎の男たちがランバート未亡人から25万ドルの隠し場所を聞き出そうと、次々に迫ってくる。しかも、頼りのピーターの正体も不明で、もしかすると、彼も大金を狙っているかもしれないのだ。
 「シャレード」とは言葉を当てるジェスチャー・ゲームの由。
 2002年にもリメイクされているそうです。
 ヘンリー・マンシーニの音楽もお洒落です。
 またまた間隔が空いてしまいました。
 ムーヴィックス三条へ。
 アダム・シャンクマン監督『Rock of Ages』(2012年、アメリカ)。
 1987年のハリウッド。
 歌手をめざしてオクラホマから出てきたシェリー(ジュリアン・ハフ)は、ロック歌手の卵ドリュー(ディエゴ・ボネーダ)と出会う。二人はバーボンルームというライブハウスで働くことに。この店は経営が傾いており、オーナーのデニス(アレック・ボールドウィン)は、「ロックの神」ステイシー(トム・クルーズ)を招いて起死回生を図る。
 だが、実はステイシーも人気に陰りが出ており、マンネリ気味。そのうえ、酒と女に溺れている。しかも、市長夫人(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が、夫の利権と自分の私怨から、バーボンルームの取り潰しを狙っている。
 若い二人は誤解から一度は離別するが、やがてお互いの愛を確認する。ステイシーも「ローリングストーンズ」誌の記者コンスタンス(マリン・アッカーマン)に出会って、真の愛を知る。
 若いカップルと倦怠期のスーパースター、ロックと既成秩序という二つの二項図式。
 お約束どうりのストーリー展開だが、80年代のアメリカの雰囲気が懐かしく伝わってくる。
 しかも、トム・クルーズが体当たりの力演。ボールドウィンも随分と太ったが、いい味を出しています。
 昔『グリース』を観た時のような、楽しさでした。

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