Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

外国映画 2012年

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索
 ムーヴィックス三条へ。
 ジョス・ウエドン監督・脚本『アベンジャーズ』(2012年、アメリカ)。
 地球防衛の任に当たるシールドのフューリー長官(サミュエル・L・ジャクソン)は、四次元キューブの秘密研究を進めていた。ところが、このキューブを通じて、別世界から邪悪な神ロキ(トム・ヒドルストン)が現れ、四次元キューブを奪っていく。有能なエージェントのバートン(ジェレミー・レナー)までが洗脳されてしまう。
 九死に一生を得たフューリー長官は、地球を救うべくヒーローたちを呼び集める。女スパイのナターシャ(スカーレット・ヨハンソン)、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、ハルクに変身するバナー博士(マーク・ラファロ)、アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー、Jr.)だ。しかも、そこにロキの兄のマイティー・ソー(クリス・ヘムズワース)も加わる。
 だが、ヒーローたちは自己主張が強く、団結できない。せっかく捕えたロキも脱走し、しかも、ヒーローたちの調整役だったベテラン・エージェントが殺されてしまう。彼の死を機に、ヒーローたちは結束し、宇宙からの侵略に立ち向かうのだった。
 ここ数年のコミック映画の集大成。お約束どおり、うまくまとまっています。
 童心に帰って、何も考えずに気楽に楽しみましょう。

8月23日 外国映画83

 東京に向かう車中でDVDを一本。
 ミック・デイヴィス監督『モディリアーニ 真実の愛』(フランス、イギリス、イタリア、2004年)。
 1919年のパリ。才能はあるが売れないモディリアーニ(アンディ・ガルシア)とピカソ(オミッド・ジャリリ)との確執に、モディリアーニとジャンヌ(エルザ・ジルベルスタイン)との悲哀を軸に、モデイリアーニが成功を目前にしながら酒と結核に蝕まれていく様子を描いています。
 ピカソがモディリアーニに言う。「われわれの違いは”成功”だ」。 そのピカソも死の床にあって、モディリアーニの名を口にしたとか。
 “神”ルノワールは油絵2枚で田舎の豪邸を手に入れ、花瓶のスケッチで高級車を購入しています。
 ユトリロも薬物中毒で苦しんでいます。
 もちろん、フィクションの部分も多いでしょうが、「ベル・エポック」の雰囲気が伝わってきます。近作『ミッドナイト・イン・パリ』を連想させます。
 モディリアーニを主人公にした名作『モンパルナスの灯』も懐かしい作品です。
 関西空港に向かう途次にDVDを一本。
 アルフレッド・ヒッチコック監督『暗殺者の家』(1934年、イギリス)。
 ローレンス夫妻(レスリー・バンクスとエドナ・ベルト)は娘を連れて、スイスに保養に来ていた。ここで友人のルイが殺される。実は、ルイはイギリスの諜報部員で、国際的な暗殺組織の陰謀を追っていたのだ。レイモンドがルイの部屋で秘密のメモを発見したため、娘が誘拐されてしまう。
 レイモンドは娘を救うため、一味のアジトに赴くが、逆に捕らわれてしまう。一味の狩猟アボット(ピーター・ローレ)は、ある大物外交官を暗殺して戦争を惹起しようとしていた。レイモンド夫人の機転で暗殺は失敗し、警官隊との銃撃戦の末に、一味は滅びるのだった。こうして、レイモンド夫妻は娘と無事に再会する。
 のちに『知りすぎた男』としてリメイクされる作品です。
 ピーター・ローレが冷酷な殺し屋にぴったり。『M』でもそうでした。
 保養地での射撃が結末部分で巧みに活かされています。
 知らない人物を救うために娘を犠牲にはできない、ろローレンスが言う。これに対して、諜報部員の台詞。「1914年にサラエボで何があったか覚えていますか?あなたの知らない人があなたの知らないところで殺されて、その結果、大戦争で何千万人もが死んだのです」。
 京都シネマへ。
 ファン・ドンヒョク監督・脚本『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年、韓国)。
 実話に基づく作品。
 霧の街ムジンという地方都市が舞台。
 カン・イノ(コン・ユ)は妻と死別し、病弱の娘をソウルの母に預けて、この町の聴覚障碍者学校の美術の教師として赴任する。校長と行政室長(おそらく教頭のようなもの)は双子(チャン・ガン)で、カン・イノの大学時代の恩師の紹介だ。
 だがほどなくして、カン・イノは子供たちの様子に不審を感じる。実は、少年と二人の少女が、校長兄弟とパク教諭に性的虐待を受けていたのだ。カン・イノは地元の人権センターのソ・ユジン(チョン・ユミ)と協力して、警察や役所にかけあうが相手にされない。やがて、全国メディアが事件を報道したことから、ついに警察は校長らを逮捕、裁判になる。しかし、校長らは元裁判官の有力弁護士を雇い、様々な圧力をかけてくるのだった。
 「トガニ」とは坩堝という意味だそうです。
 この映画の反響から、韓国では事件の再調査につながり、法改正(通称トガニ法)にまで至ったという。
 生活のことを思い悩み、それでも子供たちのために戦う主人公、町ぐるみの権力の癒着。往年の邦画『暴力の街』を思い出しました。
 何よりも、子供たちが力演!
 新宿バルトへ。
 レン・ワイズマン監督『トータル・リコール』(2012年、アメリカ)。原作はフィリップ・ディックで、1990年にはアーノルド・シュワルツネッガー主演で一度映画化されています。
 21世紀末。化学兵器のため世界の大半が居住不可能になり、人類は富裕なブリテン連邦と貧しいコロニーに分かれ、前者が後者を搾取している。地球のコアを通じて両者をつなぐ輸送手段「フォール」は、支配の象徴だ。
 ダグラス(コリン・ファレル)は、コロニーに住みブリテン連邦に働きに出かける工場労働者だ。ある日、退屈な日常を忘れるため、彼は刺激的な架空の記憶を与えてくれるリコール社に出かける。ところが、そこで警察隊に襲われ、自分でも信じられない技量で彼らを殺してしまう。
 ダグラスは急いで自宅に逃げ帰り、妻のローリー(ケイト・ベッキンセール)に打ち明けると、突如妻からも襲われる。ダグラスは実はスパイで、偽の記憶を植えつけられていたのだ。結婚も嘘で、ローリーは政府の工作員だった。
 ダグラスの逃走を、メリーナ(ジェシカ・ビール)という謎の女性が助ける。いつも彼の夢に登場した女性だ。実は、メリーナはコロニーのレジスタンスで、ダグラスは本名をカール・ハウザーという政府の敏腕工作員だった。ハウザーはレジスタンス組織にスパイとして送り込まれたが、メリーナと出会い、レジスタンスの協力者になった。そのため、政府に捕えられ、偽の記憶を植えつけられたのだった。その背後には、コロニーの完全支配をもくろむブリテン連邦のコーヘイゲン首相(ブライアン・クランストン)の陰謀が潜んでいた。
 コロニーは「ブレイドランナー」的(こちらも、原作はディック)。ただし、和風ではなく中華風。
 地球のコアを貫徹する「フォール」を作るほどの技術があるのなら、汚染地帯も浄化できそうなものなのに。
 かつての列強の植民地支配を揶揄していますが、コーヘイゲンやらカール・ハウザーやら、悪い名前はドイツ風。しかも、首相はプライム・ミニスターではなくチャンセラーですから、これもドイツ風。
 ファレルとベッキンセールの死闘は見もの。

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事