Koji Murataの映画メモ

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外国映画 2012年

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 東京に向かう車中でDVDを一本。
 ジョエル・コーエン監督、ジョエル&イーサン・コーエン脚本の『バートン・フィンク』(1991年、アメリカ)。
 劇作家のバートン・フィンク(ジョン・タトゥーロ)が、ハリウッドに招かれた。しかし、強引な社長から依頼されたレスリングのB級映画の脚本が、まったく書けない。著名な小説家メイヒューに教えを乞うが、彼もスランプに陥っておりひどいアルコール依存症になっている。
 バートンはメイヒューの秘書であり恋人であるオードリーに好意を抱き、やがては関係をもつ。一夜明けると、そのオードリーがベッドで死体になっている。錯乱したバートンは、チャーリー(ジョン・グッドマン)に助けを求める。二人は同じ安ホテルに宿泊しており、お互いに数少ない話し相手だった。チャーリーは死体を処理し、不思議な箱をバートンに預けてホテルを旅立った。
 数日後、バートンのもとに刑事がやって来る。実は、チャーリーは「狂人ムント」と呼ばれる連続殺人犯だったのだ。やがて、チャーリーはホテルに戻り、待ち受ける刑事を殺害、ホテルに火を放って自殺する。これを機に、バートンは一気に脚本を書き上げるのだが、社長はその内容に激怒するのだった。
 日米開戦直前という時代設定。
 メイヒューのモデルは、ウィリアム・フォークナーの由。
 幻想と現実が錯綜する、ミステリアスな作品です。
 カンヌ映画祭でパルムドール他を受賞しています。
 ムーヴィックス三条へ。
 クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト・ライジング』(2012年、アメリカ)。
 シリーズ第三作ですが、私は世評の高い前作を観ていません。
 バットマンことブウース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は、8年前から邸宅に引きこもったままだったが、美人盗賊のセリーナ(アン・ハサウェイ)に指紋を盗まれたことから、捜査に乗り出す。背後には、ウェインの会社を乗っ取ろうする陰謀と、謎のテロリスト・ベイン(トム・ハーディー)率いる「影の同盟」によるゴッサム・シティ破壊というさらに巨大な陰謀が潜んでいた。
 バットマンはベインとの対決に敗れ、「奈落」に突き落とされる。その間、ゴッサム・シティには核爆弾が仕掛けられる。テロリストに乗っ取られた街で、ゴードン警察署長やブレイク刑事(ジョゼフ・ゴードン=レヴェット)らは必死のレジスタンスを展開するが。
 他に、マイケル・ケインやモーガン・フリーマンら。
 悪役ベインが際立っています。
 エンターテイメントとは思えない、迫力ある重い展開です。
 ゴッサム・シティの様子は、フランス革命の際のパリと重なります。 
 
 
 
 
 とはいえ、ラストはエンタメらしいご都合主義で、少し安心しました。
 主役のベールも年の割に、たいへんな力演でした。
 自宅でDVD。
 ニキータ・ミハルコフ監督『機械じかけのピアノのための未完成の戯曲』(ソ連、1977年)。
 原作はチェーホフの由。
 19世紀末のロシア。貴族の避暑地に、新婚夫婦がやって来て、近隣の者たちも集まり、祝宴が開かれる。だが、新婦ソフィア(エレーナ・ソロヴェイ)は隣人の小学校教師プラトーノフ(アレクサンドル・かりゃーぎん)の昔の恋人だった。彼も今では妻帯している。
 やがて、乱痴気騒ぎが続く中、二人の恋心に再び火が付き、それはスキャンダルとして広がっていくのだった。
 作中に機械じかけのピアノが登場します。
 貴族の自堕落で偽善的、無責任な生活が描かれていますが、私には少し冗長でした。
 でも、この冗長がチェーホフの魅力でしょうが。
 京都シネマへ。
 パオロ・ソレンティーノ監督『きっとここが帰る場所』(2011年、イタリア、フランス、アイルランド)。
 物語はダブリンから始まる。元ロックスターのシャイアン(ショーン・ペン)は消防士の妻(フランシス・マクドーマンド)と豪邸に暮らしているが、うつ病気味だ。自分の歌が原因で若い兄弟が自殺したのだった。
 ある日、30年も会っていない父が危篤との知らせに、シャイアンは船でニューヨークに向かう(飛行機が怖いため)。だが、父の死に目には会えなかった。実は父はアウシュビッツの生き残りで、かつてのナチス将校の一人を執拗に追っていたという。
 父の日記を手掛かりに件の将校を探すため、シャイアンはミシガン、ユタと旅に出かける。
 自分探しのロードムーヴィーだが、ペン演じる主人公の奇怪な風体や話しぶり、ユニークな登場人物から、コミカルで不思議な仕上がりになっています。
 ペンも巧い、構成も巧い。
 松本からの帰路にDVD。
 ヴィットリオ・デシーカ監督『終着駅』(1953年、アメリカ、イタリア)。デヴィッド・セルズニック肝いりの名作。
 アメリカの人妻メアリー(ジェニファー・ジョーンズ)は、ローマのテルミナ駅からパリ経由で帰国しようとしている。旅先のローマで若い大学教師のジョバンニ(モンゴメリー・クリフト)と恋に落ちたが、夫や娘を捨てるわけにはいかないからだ。
 そこに、ジョバンニが駆けつけ、しつこく引き止める。男は女に暴力さえふるう。だが、二人が停車中の汽車の個室で抱き合っているところを、警察に逮捕されてしまう。署長の配慮で不起訴となり、ついに女は男と別れて、終着駅を旅立っていくのだった。
 戦後のまだまだ混乱したローマの様子が、うかがえます。
 男はイタリア人とアメリカ人のハーフという設定で、イタリア的男尊女卑を隠しません。クリフトがジョーンズを殴るシーンは有名です。
 暗く切ない愛の物語でした。

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