Koji Murataの映画メモ

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邦画 2012年

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 ムーヴィックス京都へ。
 金子文紀監督『大奥〜永遠〜[右衛門左・綱吉編]』(2012年)。
 徳川五代将軍・綱吉(菅野美穂)の時代。大奥では、将軍の父・桂昌院(西田敏行)と将軍の正室・信平(宮藤官九郎)との間で、権力闘争が展開している。信平は京都から、貧乏公家の右衛門左(堺雅人)を呼び寄せる。才覚あふれる右衛門左は、たちまち大奥総取締に栄典する。
 しかし、将軍の唯一の娘・松姫が病死したことから、権力闘争は激化し、不妊に悩やむ将軍が桂昌院の助言を容れて、生類憐みの令を発したため、世は荒廃する。初老に差し掛かった将軍と右衛門左は、自分たちが愛し合っていることに気付くのだった。
 柳沢吉保役の尾野真千子が存在感を示していました。
 西田が巧みに老けていきます。
 これシリーズ化するのでしょうか?
 クリスマスイブに、実家で母とDVD。
 山田洋次監督『男はつらいよ 寅次郎と殿様』(1977年、松竹)。
 旅先の伊予大洲で、寅さん(渥美清)は独り旅の美しい女性・鞠子(真野響子)に出会う。翌日、寅さんはこれも偶然に藤堂という老人(嵐寛寿郎)に出会う。なんと当地の殿様の末裔である。
 老人は亡くなった次男の妻を捜してほしいと、寅さんに頼む。身分違いと結婚に反対したのが悔やまれる、というのだ。やがて、老人は突如上京し、あわてた寅さんは次男の未亡人を東京中探し回るが、実は鞠子がその人だった。
 老人と鞠子は心を通わせ合う。ところが、藤堂老人が、鞠子を伊予大洲に呼び寄せ、寅さんと再婚させようと手紙に書いてよこしたため、寅さんはすっかりその気になってしまうのだった。
 いつもの常連の他に、三木のり平、平田昭彦ら。若い巡査に寺尾聡。
 「アラカン」の時代錯誤的演技がコミカルです。
 「男はつらいよ」の幻の歌詞も流れます。
 当てもないのに、あるような素振り
 それじゃあまたなと風の中
 止めに来るかと、あと振り替えりゃ
 誰も来ないで汽車が来る
 男の人生一人旅 泣くな嘆くな
 泣くな嘆くな 影法師 影法師
 機内で2本目。
 阪本順司監督『北のカナリアたち』(東映、2012年)。
 川島はる(吉永小百合)は、北海道の離島で小学校の分校の教師に赴任した。大学教授の夫・行夫(柴田恭平)は不治の病で死期が迫っていた。
 はるは分校で6人の児童に合唱を教える。子供たちは歌を愛し、合唱のコンクールに出場するのを楽しみにしていた。子供たちの不和を治めようと、行夫の提案でバーベキューを開く。ところが、そこで少女が海に転落して、助けようとした行夫が水死してしまう。その後、町で不倫の噂まで広がり、はるは離島を去ることになった。
 それから20年、はるは東京の図書館で定年退職を迎えた。そこに、刑事たち(石橋蓮治ら)が訪ねてくる。かつての教え子の一人、信人(森山未来)が殺人の容疑者だというのだ。はるは北海道に戻り、かつての教え子たち(満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平)を尋ねて回る。20年前の事件に、彼らはそれぞれの想いを秘めていた。
 他に、仲村トオル、里見浩太郎ら。
 過去と現在が交差し、複雑な人間ドラマになっています。思っていたより、はるかにいい映画でした。
 「明日地球が滅びるとも、リンゴの木を植える」というスピノザの言葉が引用されています。
 若い俳優たちの力量に驚きました。
 吉永のための映画ですが、「あなたへ」の高倉健同様、老いは隠せません(これは言ってはいけないのかな)。
 吉永と里見が親子というのも、無理があります。
 小学校の児童を生徒と呼ぶのにも、違和感があります。最近は大学生まで「生徒」と自称しますが。
 木村大作のカメラワークは見事です。さすが北海道!
 

11月27日 邦画81

 ノルウェーのホテルで、日本から持参した木下恵介のDVDを。
 『夕やけ雲』(1956年、松竹)。脚本は妹の楠田芳子、音楽は弟の木下忠司。
 東京の下町。中学生の洋一(田中晋一)は、将来船乗りになって海外に赴くことを夢見ている。しかし、実家は貧しい魚屋だ。姉(久我美子)は美人だが、身勝手で奔放な性格で、年上の金持ちの後妻になったが、昔の恋人(田村高広)とまだつき合っている。病弱な父(東野英治郎)が亡くなり、母(望月優子)は妹を大阪の叔父さん(日守新一)の養女に出す。
 親友とも別れ、洋一は夕やけ雲を見上げながら、魚屋として一生送る決意をするのだった。
 主人公の田中少年は木下の名作『野菊のごとき君ならば』にも起用されていました。
 他に、中村伸郎や山田五十鈴ら。
 戦後の日本がまだまだ貧しかった頃に育った、この世代が、いまや第一線から退場してしまいましたね。
 木下のヒューマニズム全開です。
 東野や望月は、こういう役をさせると、まさにうってつけです。
 
 
 引き続き機内で、大友啓史監督『るろうに剣心』(2012年)。有名な漫画の映画化だそうです。
 幕末に長州側の「一斬り剣心」と呼ばれた若者(佐藤健)が、明治維新後は人を殺さないと決心して、流浪の旅に出る。だが、「人斬り剣心」の名を騙る剣客(吉川晃)による殺人があいつぐ。背後には、阿片で巨万の富を築いた武田(香川照之)の陰謀が。愛する薫(武井咲)が誘拐され、剣心は武田邸に乗り込むのだった。
 他に、江口洋介や奥田瑛二ら。
 みな楽しそうに演じているので、それだけで結構です。
 しかし、何でも語尾に「ござる」をつければいいというものではないでしょう。
 小顔で細身長身の役者では、時代劇は似合いません。まあ、この作品を時代劇と考える必要はないでしょうが。

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