Koji Murataの映画メモ

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邦画 2012年

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5月19日 邦画37

 自宅でDVD。
 蔵原惟繕・深作欣二の共同監督『青春の門』(1981年、東映)。
 原作はもちろん五木寛之。
 北九州の炭坑町を舞台した伊吹信介の成長物語。
 信介の父・重蔵(菅原文太)は炭坑夫の英雄的存在で、命と引き換えに朝鮮人労働者を助けた。
 信介は母タエ(松阪慶子)に育てられる。父のライバルだったヤクザの竜五郎(若山富三郎)も二人を支える。重蔵に命を救われた金山こと金(渡瀬恒彦)は左翼運動家になるが、やはりタエと信介の人生と何度も交差する。
 高校生になった信介(佐藤浩市)は、キャバレーで働く幼馴染の織江(杉田かおる)と再会し、肉体関係をもつが、二人は別れる運命に。母も結核で息をひきとる。信介は筑豊を離れ東京に行く決意を固め、竜五郎の家を飛び出すのだった。
 重蔵の背中には巨大な蜘蛛の入れ墨がある。人呼んで「登り蜘蛛の重蔵」である。
 他に、鶴田浩二が特別出演。石田純一や金田龍之介も。
 佐藤や石田が若い!30年前ですからね。
 人情と過酷な労働、搾取、朝鮮人差別――戦前から戦後にかけての筑豊の移り変わりがうかがえます。
 私の亡父も北九州の出身で、主人公と世代が近いので、親近感をもって楽しめました。
 
 シネヌーヴォでもう一本。
 清水宏監督『母のおもかげ』(1959年、大映)。
 水上バスの運転手・瀬川(根上淳)は妻を亡くして、小学生の道夫(毛利充宏)を育てている。そこに再婚の話が持ち上がり、幼いエミ子(安本幸代)を抱える園子(淡島千影)と再婚する。道夫は園子親子が好きだが、なかなか心を開けない。
 母の形見の伝書鳩をエミ子が逃がしてしまったことから、道夫はエミ子に乱暴をふるって家を飛び出してしまう。小学校の先生から道夫の作文を見せられ、亡くなった母を慕う気持ちを知った園子はエミ子を連れて家を出ようとする。その時はじめて、道夫は園子に「お母ちゃん、どこにも行かないで」とすがるのだった。
 子役たちの演技がいじらしい。
 他に、見明凡太郎や村田知栄子ら芸達者な脇役たちも。
 見明を二本続けて見ました。以前から好きな俳優でしたが、亡くなった祖父に似ているのだと、ようやく気づきました。
 今日もシネヌーヴォへ、。
 成瀬巳喜男監督『鰯雲』(東宝、1958年)。
 厚木付近の農村が舞台。
 八重(淡島千影)は戦争未亡人で、口うるさい姑(飯田蝶子)と一人息子の世話をしながら、畑仕事をしている。そんな八重は農村生活の取材にやって来た新聞記者(木村功)と不倫関係に。
 八重の兄(中村雁治郎)は没落地主で、長男(小林桂樹)の結婚式の費用ねん出に頭を痛めているが、子供たちは旧弊な父から離反していく。
 結局、兄は三男の学資のために田畑の一部を手放し、八重の不倫相手も東京本社に転勤していく。
 いつもとかわらない鰯雲が、農村を包んでいる。
 淡々と、それでいてユーモラスに戦後の農村の世代間の葛藤や都鄙の感を描いています。
 田園風景の美しいこと。
 雁治郎の演技も見事なものです。
 それにしても、淡島や司葉子がどう見ても農家の主婦には見えませんでした。
 他に、杉村春子や清川虹子、新玉三千代ら。
 八重の農家の年収が35万円と試算されています。
 農地改革が背景にあり、税金の話がよく出てきます。
 シネヌーヴォへ。淡島千影追悼特集です。
 青柳信雄監督『チャッカリ夫人とウッカリ夫人 夫婦円満の巻』(東宝、1956年)。
 ラジオ東京の人気番組の映画化。
 チャッカリ家(佐野周二と淡島)、ウッカリ家(本郷秀雄と久慈あさみ)はお隣同士で、夫は会社でも同僚だ。普段は仲良く付き合っているのだが、社長(江川宇礼雄)の愛人(藤間紫)対策にウッカリ氏とチャッカリ氏が駆り出され、また課長の椅子を競うことになったため、険悪なムードに。
 しかし結局、課長の椅子は別人(天津敏)に。夢破れた両家は再び仲良くピクニックに出かけるのだった。
 チャッカリ家は洋風、ウッケリ家は和風です。
 アサヒ・ビールとバヤリースの宣伝がたっぷり。
 チャッカリ家の子役に松島トモ子。
 淡島と久慈は宝塚で同期でした。
 脇役の本郷がこんな大きな役をやっているのを初めて観ました。
 課長になったらタバコはピースにという話ですから、ピースは少しは高級な銘柄だったのでしょうか。

5月11日邦画33

 東京に向かう車中でDVD。
 田坂勝彦監督『秘伝月影抄』(大映、1956年)。
 宮本武蔵(黒川弥太郎)が尾張徳川藩に仕官を求めるが、指南役の柳生(佐々木孝丸)との試合は果たせなかった。武蔵は弟子の綱四郎(勝新太郎)に後事を託して尾張を去る。
 綱四郎は柳生の二男・兵介(市川雷蔵)とライバル関係にある。兵介が若君(林成年)の指南役として江戸に同行することになり、しかも芸者のさん(立花宮子)も兵介を慕っていることを知り、綱四郎はついに兵介に決闘を挑むのだった。
 他に三津田健や香川良介、伊達三郎ら、お馴染みの脇役たち。
 雷蔵と勝新もライバル関係にありました。勝新の雷蔵へのコンプレックスがよくわかります。
 それにしても、女優陣はほとんど知らない人ばかりでした。

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