Koji Murataの映画メモ

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邦画 2012年

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 神保町シアターへ。
 筧正典監督『女房族は訴える』(東宝、1956年)。
 吉川(佐野周二)は50歳になる捕鯨会社の部長で、倹約家の妻(三宅邦子)と浪人中の長男(江原達治)、高校生の次女(雪村いづみ)と暮らしている。長女(岡田茉利子)は大蔵省の役人(小泉博)に嫁いでいる。
 ある日、吉川は常務(柳家金語楼)から愛人(嵯峨美智子)との別れ話の仲介を頼まれ、彼女の務めるバーに通いはじめる。そのため、家族から浮気していると疑われ、大騒動になるのだった。
 お気軽なコメディですが、都会の中産階級の当時の生活がよく伝わってきます。
 佐野の飄々とした演技は見もの。
 捕鯨会社というのも、時代を感じさせます。
 梅田の東宝試写会へ。
 武内英樹監督『テルマエ・ロマエ』、原作はヤマザキマリの漫画。
 古代ローマ。ルシウス(阿部寛)はテルマエ、すなわち浴場設計技師で、偶然、現代の日本にタイムスリップしてしまう。そこで、彼は「平たい顔族」つまり日本人の優れた風呂の文化と技術に感動する。再び古代ローマに戻り、それを模倣すると、ルシウスの名声は高まり、ついには皇帝ハドリアヌス(市村正親)の信頼を勝ち得るほどになる。
 一方、現代日本にくり返しタイムスリップするうちに、ルシウスは漫画家志望の真実(上戸彩)と出会う。真実は逞しいルシウスに一目惚れするのだった。
 やがて、ルシウスと真実は、ハドリアヌス帝を助け、ローマ史の運命を左右する浴場造りに戦場で取り組むことに。
 他に、北村一輝、宍戸開、笹野高史、竹内力ら。
 壮大なナンセンスを楽しむコメディです。
 阿部がやたらに裸体をさらします。この人、私と同い年ですから、恐れ入ります。
 少し難しく考えると、栄華をきわめたローマ帝国すら、文化を模倣しており、模倣が得意とされる日本に独自の文化がある。文化の独創と模倣の境界線はあいまいだということでしょう。
 
 4月末に公開だそうです。

3月23日 邦画23

 大阪から鳥取に向かう車中でDVD。
 斉藤武市監督『東京の暴れん坊』(日活、1960年)。
 清水次郎(小林旭)は江戸っ子でパリ帰りの料理人だ。風呂屋の娘秀子(浅丘ルリ子)は彼に恋をしている。
 ある日、次郎のレストランに車が突っ込んでくる。乗っていたのは元首相の一本槍(小川虎之助)。喧嘩するものの、江戸っ子とワンマン元首相は意気投合する。一方、次郎や秀子の知り合いのクラブのホステスが、結婚詐欺に遭う。相手は実業家(三島雅夫)の息子だが、実は彼は秀子と見合い結婚することに。実業家がヤクザと結託して、風呂屋を買収し、銀座にレジャー施設を建てようとしていたのだ。
 銀座の次郎長が悪人たちを退治する。
 他に、中原早苗や近藤宏。
 お洒落な完全娯楽コメディ。
 小林も楽しそうに演じている。
 吉田首相をモデルにした一本槍。演じる小川がコミカルで印象に残ります。
 ヒットしたため、その後シリーズ化されたようです。
 シネヌーヴォへ。
 相米慎二監督『ションベン・ライダー』(1983年、東宝)。監督の没後10年との由。
 中学生のブルース(河合美智子)、ジョルジョ(永瀬正敏)、辞書(坂本忍)は、いつもデブナガにいじめられている。デブナガの父は薬剤師で、暴力団のために密かに麻薬を製造していた。デブナガが三人の目の前で、ヤクザの二人組(木之元亮と桑名将大)に誘拐される。
 三人はデブナガに復讐するために、デブナガを救出しようと、暴力団の本部のある横浜に向かう。そこで、彼らは厳兵(藤竜也)というシャブ中の中年ヤクザと出あう。彼も組長の命令でデブナガを誘拐した二人組のヤクザを追っていた。これに中学の英語の女性教師が加わり、デブナガ救出の珍道中が展開される。
 途中、カメラの手ぶれシーンを導入したり、実験的ではある。
 ケーシー高峰や財津一郎、寺田農を端役に使い、贅沢でもある。
 『台風クラブ』につながる、錯綜した若さのエネルギーも感じる。彼らが歌う近藤真彦の流行歌は、私にとって懐かしい。
 とはいえ、ストーリーは冗長で混乱しており、全体にいかにも素人くさい。まあ、それが魅力なのでしょうか?
 
 ロンドン=シェフィールドの往復に一本づつ。
 川島雄三監督『飢える魂』と『続・飢える魂』(1956年、日活)。原作は丹羽文雄。
 美しい令子(南田洋子)は親子ほど年のちがう実業家の芝(小杉勇)と虚しい結婚生活を続けている。夫は暴君そのものだ。そこに、夫の仕事上のライバルである青年実業家の立花(三橋達也)が現れる。追う男に拒む女。しかし、やがては二人は結ばれる。
 他方、小河内まゆみ(轟夕起子)は美しい未亡人で、思春期の二人の子供(長男役は小林旭)を育てている。亡夫の親友・下妻(大阪志郎)が相談役だ。だが、下妻は病気の妻を抱えて、まゆみに惹かれていく。追う男に拒む女。しかし、こちらも二人は結ばれる。
 だが、一方は夫が、他方は子供たちが障害だ。前者では、立花が元恋人の銀座のバーの女と別れられないまま、ガス中毒で亡くなり、後者ではまゆみが子供たちのために生きようと、下妻と別れる。いずれも「飢える魂」を抱えている。
 この間、両方のカップルは全国各地を旅行し、ご当地紹介の旅のドラマになっている。
 1956年、日本テレビの開局パーティーも登場する。映画がテレビに苦しめられなど、まだ夢想だにしていなかった時期のことだ。
 小杉の迫力が圧倒的。
 実に小林旭のデビュー作だそうです。
 今は亡き南田が、本当にきれいです。

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