Koji Murataの映画メモ

映画に関するコメントのみお受けします。

邦画 2012年

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

9月18日 邦画65

 自宅でDVD。
 川島雄三監督『銀座二十四帖』(日活、1955年)。
 美貌の人妻・京極和歌子(月丘夢路)は、闇の仕事に手を染める夫(河津清三郎)と別居して、銀座の料亭に身を寄せている。生活のために、彼女は亡父の絵画のコレクションを売りに出した。その中の一枚は、15年前の和歌子を描いたもので、画家のイニシャルはGM。
 銀座え花売りをする正義漢の青年・コニイ(三橋達也)は、それが亡くなった兄ではないかと推察する。やがて、コニイは和歌子に惹かれていくが、自称GMが次々に現れたり、ヒロポンの密売をする犯罪組織の影がちらついたり。
 他に、北原三枝、大阪志郎、芦田伸介、岡田真澄、子役で浅丘ルリ子ら。
 そして、とぼけたナレーションは森繁久弥。
 "Say it with Flowers!"
 「さよならだけが人生です」という、川島のモットーが、森繁のナレーションで語られる。
 明るい恋愛映画かと思いきや、最後はサスペンス、フィルムノワール調になる。
 全国に銀座という地名は270ほどある由。
 北原が溌剌としていて、清楚な月丘と対照的。
 また、コニイの性善説と京極(河津)の性悪説が前面衝突します。河津も渋い。
 京都の南座で「山田洋次の軌跡」という企画をやっています。
 そこで、山田監督『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』(松竹、1982年)。シリーズ29作目。
 葵祭の頃の京都。寅次郎(渥美清)は偶然、加納(13代目片岡仁左衛門)という著名な陶芸家と出会う。さらに、寅さんは加納家の女中かがり(いしだあゆみ)に好意を抱くようになる。かがりは地元の丹後に帰って行った。寅さんもあとを追う。二人に淡い恋心が。しかし、寅さんは丹後を去って柴又に戻ってくる。
 ある日、柴又のとらやにかがりが訪ねてくる。かがりと寅さんは、鎌倉のあじさい寺でデートすることに。しかし、今回の恋も成就せず、かがりは京都に去り、寅さんも再び旅に出るのだった。
 倍賞千恵子や下條正巳、正木千恵子、前田吟、笠智衆、太宰久雄ら、常連の他に、柄本明など。
 仁左衛門の貫録が絶品です。

9月11日 邦画62

 3.11から1年半、9.11から11年ですね。
 久しぶりに自宅でDVDです。
 斉藤武市監督・脚本『南国土佐を後にして』(1959年、日活)。小林旭の「渡り鳥」シリーズの実質第一作。原作・脚本は川内康範。
 譲司(小林)は「ダイスの眼」の異名をとる名人だが、刑務所から出所したばかりで、故郷の土佐に帰る。しかし、恋人の春江(浅丘ルリ子)は亡父の借金のためにヤクザ(内田良平)に結婚を迫られていた。譲司も前科のために就職できない。
 再び東京に戻った譲司は、特高で戦死した兄の婚約者・はま子(南田洋子)の料亭に身を寄せる。はま子の妹(中原早苗)は、執拗に譲司に迫る。そんな折、春江も上京してくる。彼女の借金返済のため、譲司は再び博打の世界に足を踏み入れるのだった。
 他に、二本柳寛、西村晃、金子信雄ら。チンピラ役の西村が飄々としていて、いい。
 そして、もちろんペギー葉山も登場して、『南国土佐を後にして』を歌います。
 私もカラオケで練習しようと思います。
 今日は京都シネマへ。
 豊田利晃監督・脚本『I'M FLASH!』(2012年)。
 新興宗教の教祖ルイ(藤原竜也)が、飲酒運転で交通事故を起こす。相手は即死、同乗の女性(水原希子)は意識不明の重体だ。実は、女の妹はルイの教団に所属して自殺していた。
 新野(松田龍平)、神村(仲野茂)、祝(永山絢斗)が、ルイのボディガードとして召集させる。だが、ルイが教団の解散を決意すると、教団の実質的オーナーであるルイの母(大楠道代)は、彼らにルイの殺害を命じるのだった。
 藤原と松田が光っています。
 沖縄を舞台にしたこともあって、日本風のウェットではない、乾いた詩のようなハードボイルドに仕上がっています。ただし、ファムファタールは登場しない(水原は清純すぎる)。
 他に、板尾創路ら。「サクっと殺っちゃてください」と、彼は三人に教祖殺害を依頼する。
 自分の人生はフラッシュの光のように一瞬で消えるという、主題歌がタイトルの由来。
 「モリで殺した魚は即死だから、ストレスがなくて、釣られた魚より美味い」とは、ルイの説明。なるほど。」
 
 
 ムーヴィックス三条へ。
 西川美和原案・脚本・監督『夢売るふたり』(2012年)。
 市澤貫也(阿部サダヲ)と聡子(松たか子)は、夫婦で小料理屋を営み繁盛していた。ところが、5周年の際に火事で店を失ってしまう。
 妻はバイトに励むが、夫は自暴自棄になる。ある夜、貫也は店の常連だった女性と偶然出会い、一夜を共にしてしまう。女は会社の上司と不倫関係にあったが、その上司が事故に遭い、不承不承に手切れ金を受け取った。女はその金を貫也に与えた。
 夫の浮気に気付いた里子は、店の再建のために夫に結婚詐欺をさせようと決意した。咲月(田中麗奈)はじめ、多くの女性が騙されて、貫也に金を貢ぐ。だが、貫也は結婚詐欺に倦み、滝子(木村多江)という子持ちの公務員に本当に恋愛してしまう。その頃、騙された咲月は元ヤクザの探偵(笑福亭鶴瓶)を使って、市澤夫婦を捜していた。
 他に、伊勢谷友介ら。
 なぜ妻は結婚詐欺をしないのか、これは大いに疑問です。こちらのほうが成功確率が高いでしょうに。
 しかも、同じところで詐欺を繰り返すなど、明らかにリスクが高い。
 アパートやマンションの様子で、登場人物たちの暮らしや社会階層の相違が示されています。
  また、主人公二人の心理状態に応じて、福岡弁と東京弁(あれは放言の一つです)が交差します。
 不吉なネズミと希望のカモメ。ポエムですね。
 

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事