キネマ徒然草

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邦題を決めるときは慎重に。。

≪ノーカントリー≫★★★★
ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン監督 トミー・リー・ジョーンズ主演

≪ファーゴ≫≪バーバー≫等で知られるコーエン兄弟の最新作。2007年度アカデミー賞においては作品賞をはじめ4部門を受賞作品です。


まずこの作品、邦題が酷いです。原題は≪NO COUNTRY FOR OLD MEN≫。邦題はあまり映画の内容を反映してない。もう少しセンスが欲しい。。


★の数を4つとしましたが、完成度だけでいえば5つでもいい。追跡劇はスリル満点で常に緊張感を保っています。殺し屋シガーと彼に対する登場人物とのダイアローグ、トミー・リー・ジョーンズ演じる老保安官エドのモノローグは特筆すべき素晴らしさ。映画史上に残る殺し屋シガーを演じたハビエル・バルデムをはじめ、役者の演技はこれ以上の物を求めるのが難しいぐらいのレベルにあります。ここ数年のあらゆる映画と比べても圧倒的な完成度だと言っていいでしょう。特に追跡劇をメインとした前半部分はもうスクリーンに釘付けです。

しかし、評価は星4つに。何故か。。うーん面白さが★3つ半といったところなんですよ。原題≪NO COUNTRY FOR OLD MEN≫は、「老人にとってこの国には居場所ない」という意味。この映画は、老保安官エドの視点で古き良き時代が変化してゆく(そしてそれを止められない)様が描かれているのですが、うーん・・・、何だかイマイチ心に響いてこない。。間違いなく素晴らしい映画だと思うんだけれど・・・。何とも言えない違和感みたいなものが鑑賞後に残りました。

その理由としては、『殺し屋シガーの行動』と『保安官エドの独白』がうまくシンクロしていないと感じるんですよ。それぞれは完璧な演出と役者の演技で、素晴らしいものとなっているけれど、二つがシンクロしていない。。もうほんとに個人的な見解なんですけれどね。。多くの方が、物語の構成に満足し、見せ方に賛辞を贈っているけれど、私は・・・。この映画の肝である部分がイマイチだった分、面白さが半減してしまった感じですかね。。

ただ「何故シンクロしていないと感じたのか」その理由を聞かれると、答えられないんですよ。そう感じたとしか答えられない。。「そんなのイチャモン付けているだけじゃないか!」って言われると、答えに窮するんですが。。映画の評価を理由も無しに感覚で下すのは、みっともない行為だということはわかっているのですが・・・。。

なので、多くの方の感想&評価を聞きたくなる映画でもありました。私の中では殺し屋シガーのように扱いに困る映画でした。そういう意味では私にとって怪物的な映画になっています。


ということで、評価は★四つとしましたがこの映画、必見です。他の幾多ある映画とは一線を画した出来であることは保障できる映画です。

閉じる コメント(6)

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どうも。TBさせていただきました。
この作品のモヤモヤした感じをうまく言い表している感想だと思いました。
確かに!保安官と殺し屋のパートが分離してしまっている……だから、私のようにあの独白を聞きそこねてしまう者が出現するのかも知れないですね。

2008/4/12(土) 午後 3:51 [ さわやか革命 ]

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>何とも言えない違和感みたいなものが鑑賞後に残りました。

私もそうでした。「不条理感」がよく表現されているのですが、何か受け入れられなかったんですよね。トミー・リー・ジョーンズが宇宙人に見えたのもあるかも(嘘)。でも素晴らしい作品だとは思うし、コーエン兄弟が「不条理」の世界に戻ってくれたのは嬉しいですね。ここのところのコメディは辛かった・・・次回作も楽しみです。

2008/4/13(日) 午前 9:01 [ jy1*630**9 ]

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確かに!!追いつ追われつの展開、やはりその二点に絞るのがスッキリしたのかもしれませんが・・・。
その点で面白かったのはウォルター・マッソーの「突破口」、似たような設定の映画でしたがとても
良かった。まあ、この映画と違ってB級映画扱いだと思いますが。似た設定でも全く次元が違うので比べてしまうのも
バカなことなのですが・・・・。

2008/4/15(火) 午前 9:01 [ 翡翠 ]

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>さわやか革命さん

>どうも。TBさせていただきました。

こちらこそ、ありがとうございます!こちらからもTBさせてもらいます。

>この作品のモヤモヤした感じをうまく言い表している感想だと思いました。

身に余るお言葉。。光栄です。ですが他の方たちの感想を読むとみなさん凄いなって。。

さわやか革命さんのブログも拝見しました。。老保安官のモノローグは鑑賞者それぞれで解釈できる幅があるものだと私的には捉えています←捉えてないかも(滝汗

自分なりの解釈は持っているのですが、うーん・・・。難しいです。

2008/4/15(火) 午後 11:27 [ koj*re*t ]

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>jy19630219さん
いつも某所ではお世話になっております。。

>コーエン兄弟が「不条理」の世界に戻ってくれたのは嬉しいですね。ここのところのコメディは辛かった・・・

これは私も思いますね。。「バッドサンタ」とかちょっと・・・。「ノーカントリー」はコーエン兄弟の本領が発揮されたように思います。。

2008/4/15(火) 午後 11:32 [ koj*re*t ]

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>翡翠さん

>まあ、この映画と違ってB級映画扱いだと思いますが。似た設定でも全く次元が違うので比べてしまうのも
バカなことなのですが・・・・。

そんなこと無いですよ。。確かにこの映画多くの意味を持つ映画だとは思うんです(1980年という重い時代背景を背負っていますしね)が、あくまで基本は娯楽作品ですし。。

コーエン兄弟の作品て微妙にB級テイストが入ったりしますし。。殺し屋シガーのキャラなんて結構Bな感じが・・・。。

2008/4/15(火) 午後 11:43 [ koj*re*t ]

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